困り顔の奥さんに捧ぐ

暑い。朝夕は冷えるのに

昼間は太陽がぎらぎらっ。突き刺すような日差し。

日傘が手放せない季節になってしまったか、と。

またあのアホみたいな暑さがやってくるかと思うと、

なんとも暗澹たる気持ちになる。

まあお天道さんがぎらぎらであればあるほど、

麦のアレをきゅーっとやるってのが

たまんないわけですけどね。うひょひょ。げしし。

ぎらぎら、と聞いて万人が思い出すのは

土居通芳監督のピカレスクロマンの傑作

「地平線がぎらぎらっ」ですよね？　旦那（←誰？）。

地平線のかなたに眠るダイヤモンドを掘り起こそうと、

悪人どもが阿鼻叫喚の争奪戦。

主役の天知茂や多々良純も熱演だけど、

とにかくこの映画はジェリー藤尾に尽きる。

一世一代の名演というか怪演というか。

欲と暴力と悲しみに満ちた死にざまが、

たまらなくいいんですよ。ねっ奥さん（←誰？）