Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

さらば愛しき邪悪よ

2019年05月23日 | 邪悪なT君

うひょひょひょひょひょひょ。

 

うう…心も体も弱っているときに。

なぜ貴様のような男が

のさばっているのだ、邪悪なT君よ。

 

「のさばってるのは、アレですよ〜アレ〜。

 油断してたら、とんでもないモノが出ましたね〜」

 

とんでもないモノとはコレか。

皿うどん? って、ペヤングだろ?

 

「そうなんですよ〜のさばってますね〜ペヤング。

 しかもやきそばでも何でもないですから〜。

 いつから皿うどんが焼きそばの仲間になったんでしょうね〜」

 

知るか。別にいいだろう、皿うどんでも。

それがどうしたというのだ。

 

「修行が足りませんね〜だって、よく見てくださいよ〜。

 コレ、お湯がいらないんですよ〜フタを開けて

 固焼きそばみたいな麵にレトルトをかけるだけなんです〜。

 これまでお湯を入れて捨てるのが、

 カップ焼きそばの存在理由だったじゃないですか〜。

 なんか地に墜ちましたね〜ペヤング〜」

 

存在理由、とか高尚な言葉を使うな。

そんなにお湯を入れたいなら、こうしてやる。

 

傍らにあった、

沸騰したお湯の入ったヤカンを奴にぶちまける。

 

「うひょ〜熱いじゃないですか〜。

 だから皿うどんにはお湯はいらないんですよ〜。

 でもレトルトを暖めるには、お湯いりますね〜」

 

そこまで言うなら、思う存分かけてやる。

沸騰しているヤカンを次から次へと奴に投げつける。

 

熱湯を浴び続けた邪悪なT君は、

ついにドロドロな液体となったので、

もやしとキクラゲ、鶏肉にウズラの卵を入れて、

中華鍋で炒め、味付けをして片栗粉でとろみをつける。

 

「レトルトのできあがりですね〜。

 さあさあ、うどんにかけましょう〜

 コレで弱った体も一発でアレですから〜

 桃源郷に行っちゃいましょうよ〜」

 

熱々のレトルトになった邪悪なT君が、

ゆっくりと皿うどんにかけられていく。

邪悪なモノが清楚なモノを蹂躙していく様子を

呆然と眺めるしかないのでした。

 

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