タブレット純リサイタル2025
@浅草公会堂に行く。
1年前のさくらタウンホールでのリサイタルを
大きく上回るスケールとパワーを感じながらも、
やはりというか、脱力感あふれるライブだったという。

千人超えのキャパを誇る浅草公会堂は
なんと満席のソールドアウト。タブ純偉くなったなあ、
と思うも、相変わらずの「生まれてすみません」的な佇まい。
一所懸命やっているのに、どこか挙動不審で、
ライブのあちこちでやらかすタブ純を
むしろ期待している観客たち。
この人は、苦笑とか失笑ではなく、
あたたかく包まれた笑いに支えられているんだなあ、と。
ラテン曲の「ベサメムーチョ」や
山本リンダの「どうにもとまらない」から始まり、
マヒナスターズの持ち歌や、シャンソン、美空ひばりなど、
タブ純のボーカリストとしての非凡さを満喫する。
前半の演奏はなんと東京パノラママンボーイズで、
パラダイス山元とゴンザレス鈴木ではないか。多幸感が半端ない。
後半では意外なことにドラムスを披露。
アリスの「今はもうだれも」を演奏したと思ったら、
キンちゃん(矢沢透)がゲストで登場し、
「まじか!」という観客の声が飛び交う。
同じビジュアルの二人が並ぶ姿が見られる奇跡。
そのキンちゃんのドラムで「チャンピオン」。
さらに秀樹、ジュリー、郷ひろみの三連発と、
「林檎殺人事件」などを振付とともに歌う。
つまりはこのタブ純、
昭和歌謡を一人でなぞっているわけで、
まさに歴史の語り部(歌い手)としての役目を果たしているというか。
さくらホールでのリベンジということで、
今年もピアノの弾き語りに挑戦。
エルトン・純の「ユア・ソング」と、
純・レノンの「イマジン」で、
期待通りのグダグダな演奏で拍手喝采。お客さん優しい。
がんばって〜という声がこれだけ飛び交う歌手も珍しく、
会場のみんながほっこりするライブとなったのでした。
これだけ盛況ということは、
来年はもっとキャパのでかいところでやるんだろうか。
渋谷公会堂(LINE CUBE)とか。まさか武道館? そんな。
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