スティーブン・スピルバーグ監督『リンカーン』を見る。
誰もが知る偉人のスペクタクル伝記映画だと思いきや、
黒人奴隷の解放と、南北戦争集結のために
あれこれ奔走するリンカーンを淡々と描く作品に仕上がっている。
それにしてもスピルバーグだし、ハリウッド映画なのだから、
南北戦争のスペクタクルを思う存分描きたくなるはず。
その予算も潤沢にあるはず、だ。
しかし本作は、この天才監督らしからぬ淡々とした
演出がほどこされ、メンタルを病んだ妻や、
甘やかした息子から反発を受けたりするリンカーンを描くばかり。
派手なシーンを意図的に排除しているところも見受けられる。
ただ、そうした演出のおかげで、
ダニエル・ディ=ルイス演じるリンカーンの
人間像がよりクローズアップされるのだろう。
肖像画のリンカーンそっくりのメイクをした
ダニエル・デイ=ルイスの
飄々としながらも、どこか食えないところがある演技が
映画を見終わってからもずっと記憶に残る。
誰もが知る偉人のスペクタクル伝記映画だと思いきや、
黒人奴隷の解放と、南北戦争集結のために
あれこれ奔走するリンカーンを淡々と描く作品に仕上がっている。
それにしてもスピルバーグだし、ハリウッド映画なのだから、
南北戦争のスペクタクルを思う存分描きたくなるはず。
その予算も潤沢にあるはず、だ。
しかし本作は、この天才監督らしからぬ淡々とした
演出がほどこされ、メンタルを病んだ妻や、
甘やかした息子から反発を受けたりするリンカーンを描くばかり。
派手なシーンを意図的に排除しているところも見受けられる。
ただ、そうした演出のおかげで、
ダニエル・ディ=ルイス演じるリンカーンの
人間像がよりクローズアップされるのだろう。
肖像画のリンカーンそっくりのメイクをした
ダニエル・デイ=ルイスの
飄々としながらも、どこか食えないところがある演技が
映画を見終わってからもずっと記憶に残る。
最近俺はハッタリを求めているのよ。
250分もあるんだけど。
スピルバーグだからという
偏見が終始邪魔をしている感じというか。
でも、政治家って大変なんだなって、ずっしり感じた。リーダーってのは理不尽じゃなきゃ、社会は動かせないなとか。「プレジデント」とか読んでる経営者は必見。スピルバーグはそういう立場の人だしね。
俺は正直この映画見てる途中で、「奴隷は解放しない方がいいんじゃないか?人死なないし」って思ったよ。
でもそれは、原発で潤っている村の人の発想だな。
政治って難しいな。
そういう意味では、絶対的でもリーダーでもない我々としては、映画館という教室で見る価値がある映画なのかも。
でもな、そんな映画、つまんねーぞ!!
俺はビンボー人が反逆者として闘って、未来なんか見えねーけど愛にぶっ飛んでくみたいな映画が見たい!
作りたい!
昭和天皇やゲーテの伝記を撮ったソクーロフとか、
生活人としてのバッハを描いた
『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』といった映画を
思い出すんだよなあ、『リンカーン』って。
愛にぶっとんでいく映画。そういうのって最近見てないです。