Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

偉人淡々

2013年05月30日 | 映画など
スティーブン・スピルバーグ監督『リンカーン』を見る。
誰もが知る偉人のスペクタクル伝記映画だと思いきや、
黒人奴隷の解放と、南北戦争集結のために
あれこれ奔走するリンカーンを淡々と描く作品に仕上がっている。



それにしてもスピルバーグだし、ハリウッド映画なのだから、
南北戦争のスペクタクルを思う存分描きたくなるはず。
その予算も潤沢にあるはず、だ。
しかし本作は、この天才監督らしからぬ淡々とした
演出がほどこされ、メンタルを病んだ妻や、
甘やかした息子から反発を受けたりするリンカーンを描くばかり。
派手なシーンを意図的に排除しているところも見受けられる。

ただ、そうした演出のおかげで、
ダニエル・ディ=ルイス演じるリンカーンの
人間像がよりクローズアップされるのだろう。
肖像画のリンカーンそっくりのメイクをした
ダニエル・デイ=ルイスの
飄々としながらも、どこか食えないところがある演技が
映画を見終わってからもずっと記憶に残る。



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6 コメント

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Unknown (denkihanabi)
2013-05-31 01:32:34
スピルバーグだから見なきゃと、明日見に行こうかと思ってたんだけど、なんか見る気失ったな、このエントリで。どーしよーかなー。
最近俺はハッタリを求めているのよ。
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Unknown (taco)
2013-05-31 07:19:04
それでも飽きずに見られる不思議。
250分もあるんだけど。
スピルバーグだからという
偏見が終始邪魔をしている感じというか。
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Unknown (denkihanabi)
2013-06-02 00:05:30
見たよ。面白いかつまらないかと言えば、映画としてはつまらない。
でも、政治家って大変なんだなって、ずっしり感じた。リーダーってのは理不尽じゃなきゃ、社会は動かせないなとか。「プレジデント」とか読んでる経営者は必見。スピルバーグはそういう立場の人だしね。
俺は正直この映画見てる途中で、「奴隷は解放しない方がいいんじゃないか?人死なないし」って思ったよ。
でもそれは、原発で潤っている村の人の発想だな。
政治って難しいな。


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Unknown (taco)
2013-06-02 10:55:43
確かに、政治的駆け引きの映画だとは思わなかった。
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Unknown (denkihanabi)
2013-06-02 22:57:42
考えてみたら、絶対的リーダーになっちゃった人しか撮れない物語なのかもな。
そういう意味では、絶対的でもリーダーでもない我々としては、映画館という教室で見る価値がある映画なのかも。
でもな、そんな映画、つまんねーぞ!!
俺はビンボー人が反逆者として闘って、未来なんか見えねーけど愛にぶっ飛んでくみたいな映画が見たい!
作りたい!
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Unknown (taco)
2013-06-03 13:22:53
お金はかかってないけど、芸術的な伝記映画というのがあって。
昭和天皇やゲーテの伝記を撮ったソクーロフとか、
生活人としてのバッハを描いた
『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』といった映画を
思い出すんだよなあ、『リンカーン』って。
愛にぶっとんでいく映画。そういうのって最近見てないです。
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