Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

寸止めの美学

2011年07月11日 | 邪悪なT君
『SUPER 8』の続きを書こうと思ったけど、
この暑さでダウン寸前であり、さらに拍車をかけるように、
災厄が我が身に降りかかってきた。

うひょひょひょひょ。

猛暑をものともせず、怪しさに輪をかけて、
邪悪なT君が現れた。

「いや~暑いですね~。
 こんなときは、アレですよ、アレ。うひょひょ」



ペヤングの新作である。
どうやらオリジナリティ溢れる作り方があるらしい。

「そうなんですよ~まずお湯を入れるじゃないですか~。
 それから3分待ってお湯を捨てますよね~でもそこがミソなんですよ~」

お湯を捨てるのが、ミソ?
ひょっとして流し台が「ボコッ」というやつ?

「うひょひょひょ~古典的なネタじゃないですか。
 あの『ボコッ』は、すでに文化ですからね~文化。
 あまり軽々しく言ってほしくないですね~」

じゃあ、なんだというのだ。

「お湯は全部捨てないんですよ~。
 少しだけ残しておいて、そこにかやくを投入するわけで~」

とろみのある粉末スープと、お湯でもどる豆腐で、
あんかけ風になるという。そうなのか。

「以前出した、あんかけ焼きそばの応用ですよ~。
 とろみのあるモノなら、なんでもできると踏んだんじゃないですかね~」

そうなのか。とろみを残すために、お湯を全部捨てないという。
なんというアイデア。

「そうなんですよ~普通、お湯って全部捨てるじゃないですか~。
 アレって、身体がそうなってますよね。
 最後の一滴まで行っちゃうじゃないですか~。
 でも、そこは我慢なんですよ、我慢~」

お湯がなくなる手前で我慢するということか。

「うひょひょ。わかってるじゃないですか。
 寸止めでお湯を残すんですよ~寸止め」

思わずそのふざけた顔面にパンチをするところだった。
でも寸止めで許してやる。早く去れ、ここから。

そう言おうと思ったのだが、
寸止めの美学を延々と語る邪悪なT君は、
とどまるところを知らないのでした。

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