めまい科にて。
さあ目をつぶって、両手を前に出して。
足踏みしましょう、50回。
ご、50回もですか。
躊躇する暇もなく、看護師さんがカウントを始めた。
いち、にい、さん。
めまいがあるのに、目をつぶって足踏みだと。
そりゃあ、グラグラするでしょうとも。はい。
さらに鼻と耳のレントゲンを撮り、
ヘッドホンを両耳に当てて、聴覚検査もおこなう。
すべてがスムーズというか、めまいのある人は
こうやって検査されるのかと。
先生(めまいの権威らしい)が下した診断は、
良性発作性頭位めまい症、というもの。
内耳に耳石という炭酸カルシウムの結晶があり、
これが耳の中で剥離したことで、体の平衡感覚をつかさどる
役目を持つ三半規管に影響が出て、めまいや吐き気が起こるという。
ほっとけば治るよ、と先生。
レントゲンを見る限り、耳も鼻もキレイだから。
難聴もないから、じき良くなるはず。
でもまた再発する人もいるからね。
ああ、クスリをのんで、普通にしてれば大丈夫。
そんなに呑みたきゃ、酒呑んでもOK。
いや、呑みたいなんて言ってないんですけど、
ひょっとして顔に書いてあったとか?
ということで、クスリを処方してもらい、
いくら呑んでもいいからと言われても、
さすがに麦のアレや米のソレは自粛。
あれから3日。かなり持ち直してきたけれど、
まだまだ本調子とは言えないというか。
めまい、と言えば、
U2に「Vertigo」というまさにそのままの曲がありましたな。
クスリを一発決めて
うひょひょ、たまりませんね~的な歌詞だったような。
今夜は「ノスタルジア」を見た。たぶん、実は初めてだ。思ってたのと全く違った。この映画は、年をとってから見るべきかもな。普通なことしか言えないが、美しい映画だった。
胃が痛くても腰が痛くても仕事ができたのに、
めまいだと何もできなくなるんだなあ。
「ノスタルジア」って学生の頃に見たっきりだ。
見直してみようかな。