歯が痛いと思ったら、
その痛みがだんだん上に移動して、
上顎と鼻のあいだのところが腫れてしまったという。
もう痛い痛い。まともに食べられないし、
猛暑のなか、かかりつけの歯科に行く。
いつもの先生はお休みで
代わりにやたらにハキハキした先生が診てくれた。
「あれま。腫れてるんですか。どれどれ…」
「いい痛いですよ〜」
「あ〜ごめんなさいね〜。腫れてますね。どれどれ〜」
「いたたた」
「ごめんなさい、もうやりませんから。
そうねレントゲン撮りましょう」
「うーん。歯の根っこのあたりが感染しているみたいですね」
「そうなんですか」
「けっこう化膿していると思います。どうしますか?」
「どうしますか、って?」
「被せ物を取って、神経抜いて、根っこのところを削って
ぐりぐりと掻き出すんです」
「ひい。それはちょっと」
「ですよね〜いったん化膿止めと痛み止めのクスリを出しますから
それで様子見ましょうか」
「は、はい」
「5日ぶん出しますから、それでも痛みが引かなかったら
やりますからね〜」
「やりますから、って」
「掻き出してぐりぐりと」
「ひいい。ご勘弁を」
その後、決められた時間にクスリを呑む。
昼と夜の2回。だが腫れは引かない。ぐりぐりが迫る。
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