トッド・ヘインズ監督『アイム・ノット・ゼア』を見る。
ボブ・ディランの半生を複数の俳優が演じるという、風変わりな作品だが、
ディランのファンである僕はまったく違和感なく、
この人ってこういう感じなんだよな、と納得しながら見る。
I'm not there(2007)
ディランの映画はこれまでに何作かあったのだけど、
それらに共通するのは、この人は何を考えているのかわからない、ということだ。
まったく予想がつかない人であり、
これほど変化し続けるミュージシャンも珍しいのではないだろうか。
あるときはフォークシンガーで、またあるときはロックンローラー。
ゴスペルシンガーにもなり、役者としても存在感を示す。
私生活でも恋人との蜜月期間があり、別れがあり、
ひとりの男として、カッコ良くも情けない面も見せる。
そんな人の自伝映画なのだから、
俳優が入れ替わり立ち替わり変わっても違和感がない。
中でも、フォークからロックに転身した頃のディランを演じた
ケイト・ブランシェットが出色。
スコセッシが監督した
ディランのドキュメント『ノー・ディレクション・ホーム』。
あの中に出てくるディランそのまま、である。
ブランシェットは相当研究したとおぼしい。
ディランマニアのために作られたかのような映画である。
だが、ケネディ暗殺、ヴェトナム戦争、ブラックパンサー団といった、
アメリカの歴史と密接に繋がっているのが、
ディランを始めとするポピュラーミュージックだということがよくわかる。
先頃亡くなったヒース・レジャーも出演。惜しい人を亡くした。
その妻を演じたシャルロット・ゲンズブールが素晴らしい。
余談だが、この映画のサントラで
ゲンズブールが歌う「Just Like a Woman」が絶品である。
本編で流れないのが残念。
ボブ・ディランの半生を複数の俳優が演じるという、風変わりな作品だが、
ディランのファンである僕はまったく違和感なく、
この人ってこういう感じなんだよな、と納得しながら見る。
I'm not there(2007)
ディランの映画はこれまでに何作かあったのだけど、
それらに共通するのは、この人は何を考えているのかわからない、ということだ。
まったく予想がつかない人であり、
これほど変化し続けるミュージシャンも珍しいのではないだろうか。
あるときはフォークシンガーで、またあるときはロックンローラー。
ゴスペルシンガーにもなり、役者としても存在感を示す。
私生活でも恋人との蜜月期間があり、別れがあり、
ひとりの男として、カッコ良くも情けない面も見せる。
そんな人の自伝映画なのだから、
俳優が入れ替わり立ち替わり変わっても違和感がない。
中でも、フォークからロックに転身した頃のディランを演じた
ケイト・ブランシェットが出色。
スコセッシが監督した
ディランのドキュメント『ノー・ディレクション・ホーム』。
あの中に出てくるディランそのまま、である。
ブランシェットは相当研究したとおぼしい。
ディランマニアのために作られたかのような映画である。
だが、ケネディ暗殺、ヴェトナム戦争、ブラックパンサー団といった、
アメリカの歴史と密接に繋がっているのが、
ディランを始めとするポピュラーミュージックだということがよくわかる。
先頃亡くなったヒース・レジャーも出演。惜しい人を亡くした。
その妻を演じたシャルロット・ゲンズブールが素晴らしい。
余談だが、この映画のサントラで
ゲンズブールが歌う「Just Like a Woman」が絶品である。
本編で流れないのが残念。
親子3人のアンフーですから。
このあいだ出た、アルバムも聴いてみようと思ってます。