久しぶりに試写に行く。
ソフィア・コッポラ監督『マリー・アントワネット』だ。
何でこの監督が、コスチューム物の歴史大作を撮るのか?
と思って見たら、マリー・アントワネットという女性を
等身大に捉え、観客と同じ目線に持ってこようとする意志が見て取れて、
いい意味で、軽い映画になっていた。
マリー・アントワネット(2005)
前作『ロスト・イン・トランスレーション』でも、
アイデンティテイーに悩むスカーレット・ヨハンソンを
淡々と描いたように、
今作でも、マリー・アントワネットを、
稀代の浪費家で、スキャンダルにまみれた悲劇の王妃としてではなく、
頼りない夫(ルイ16世)に軽く失望し、
ちょいと格好いい男と浮気をし、
ギャンブルについ溺れてしまう、
そんなどこにでもいるような女性として描こうとしている。
アントワネット役の
キルスティン・ダンストの庶民的なイメージも相まって、
遠い絵空事のような映画ではなく、
21世紀の現代に通じる説得力というか、
リアリティーを持たそうとしている。
バックに流れる音楽も、バロック音楽ではなく、
ニューロマンティックと呼ばれる
ポストパンクのロックミュージックが全編を覆う。
そういえば、上にある海外版のポスターの
タイトルロゴが、なんとなくセックス・ピストルズ風だ。
ロックを流し、王妃を等身大の女性として描く試み。
浮遊感というか、けだるい日常をゆるく映し出す2時間。
僕には結構、好みでした。
ソフィア・コッポラ監督『マリー・アントワネット』だ。
何でこの監督が、コスチューム物の歴史大作を撮るのか?
と思って見たら、マリー・アントワネットという女性を
等身大に捉え、観客と同じ目線に持ってこようとする意志が見て取れて、
いい意味で、軽い映画になっていた。
マリー・アントワネット(2005)
前作『ロスト・イン・トランスレーション』でも、
アイデンティテイーに悩むスカーレット・ヨハンソンを
淡々と描いたように、
今作でも、マリー・アントワネットを、
稀代の浪費家で、スキャンダルにまみれた悲劇の王妃としてではなく、
頼りない夫(ルイ16世)に軽く失望し、
ちょいと格好いい男と浮気をし、
ギャンブルについ溺れてしまう、
そんなどこにでもいるような女性として描こうとしている。
アントワネット役の
キルスティン・ダンストの庶民的なイメージも相まって、
遠い絵空事のような映画ではなく、
21世紀の現代に通じる説得力というか、
リアリティーを持たそうとしている。
バックに流れる音楽も、バロック音楽ではなく、
ニューロマンティックと呼ばれる
ポストパンクのロックミュージックが全編を覆う。
そういえば、上にある海外版のポスターの
タイトルロゴが、なんとなくセックス・ピストルズ風だ。
ロックを流し、王妃を等身大の女性として描く試み。
浮遊感というか、けだるい日常をゆるく映し出す2時間。
僕には結構、好みでした。