断っておくが、コレは焼きそばではない。
冷やし中華でもない。ないったら、ない。
ちょいと用事で高尾方面まで行き、
まさに山あいの民家のなかにある蕎麦屋で食した、
素揚げした桜海老と季節の野菜をあしらった蕎麦である。
ええ。それはそれは美味しゅうございました。
ふだん108円のカップ焼きそばを食している身からすると、
いったいコレで何個のカップ焼きそばが買えるのだろう。
ものすごい背徳感と罪悪感が襲ってくるなか、麦のアレと共に食すのでした。
断っておくが、コレは焼きそばではない。
冷やし中華でもない。ないったら、ない。
ちょいと用事で高尾方面まで行き、
まさに山あいの民家のなかにある蕎麦屋で食した、
素揚げした桜海老と季節の野菜をあしらった蕎麦である。
ええ。それはそれは美味しゅうございました。
ふだん108円のカップ焼きそばを食している身からすると、
いったいコレで何個のカップ焼きそばが買えるのだろう。
ものすごい背徳感と罪悪感が襲ってくるなか、麦のアレと共に食すのでした。
酒は自分を解放するために呑むものではない。
あくまで嗜むためのものである。
分別のある大人ならなおさらのこと、だ。
なぜ心と体がこんなにも違うのだろう。
体内のアルコール濃度が上がった途端、
体が心を凌駕し、束の間の解放へと導かれるのだ。
すみません。反省しています。
むしゃむしゃ。
ばくぱく。ずるる。
そこそこ広い空間に、咀嚼する音が怪しく響く。
男たちはみな暗い目をして、ただひたすら
目の前のモノを胃の中に入れていく。
そこには「希望」や「夢」といった概念は存在しない。
生きていくために。ただそれだけのために、男たちは無言で食べ続ける。
ここは仕事場近くにある、
日替わりランチを500円で提供するという、
やさぐれた男どもが殺到する居酒屋である。
しかもご飯と味噌汁、卵や海苔がお代わりし放題。
「放題」がまかり通る状況のため、ここはまさに桃源郷だと
思いながら食している男たちもいるようだ。
「あれ? tacoさんじゃないですか?」
え? 誰?
と思って、声のする方を向いたら、
いつも通っている整体院のT先生だった。
「偶然ですね~ここはよく来るんですか?」
いや。実はすごく久し振りなんです。
2年ぶりぐらいですかね。と大ウソをつく。
「ああ~そうなんですか~いや~つい来ちゃうんですよね」
とAランチ(ブリの照り焼き)を食しながら話すT先生。
自分はといえば、Bランチ(アジフライ)をぱくついていたところを
まともに見られたことに動揺し、しばし言葉が出ず。
しかし、この空間にいる者はみんな同じではないか。
食いつめ者たちが、500円で至福を味わおうとしているだけなのだ。
taco 「N区役所の2階にある食堂が安くていいですよ~」
T先生 「そうなんですか。何が安いんですか?」
taco 「カレーがお得ですよ~特に水曜日は大盛りサービスで420円!」
T先生 「おお。それは行かないと」
taco 「それがただの大盛りじゃなくて」
T先生 「そうなんですか~うひょひょひょ」
T先生のキャラが変わった。
そう思ったけれど、口にするのはやめて、
アジフライを食すのに専念する。小さいなこのアジフライ。
新宿で酩酊。
やさぐれていたわけではないが、
ついつい麦のアレの魔力に引き寄せられてしまう。
ふっふっふ。見るがよい。
どうもカップ焼きそばばかり食していると思われているようだけど、
たまにはまともな焼きそばも食すのです。
オイスターソース味で、具はオクラと舞茸。
シラスがトッピングされていて、美味。
780円という値段を聞いたら、邪悪なT君は
「うひょ~セレブ過ぎますよ~」と卒倒してしまうに違いない。
御茶ノ水でちょいと麦のアレなど。
3年振りぐらいに集まった呑み会ということで、
まあそれなりにいろいろあったでしょう、的な話をいろいろと。
ここは御徒町。
滅多に来ないこの町で、それはそれはやさぐれた居酒屋に入り、
それはそれはやさぐれた友人と呑む。
水を得た魚、というのはこのことを言うのだろう。
まあ水ではなくて麦のアレですけど、
とにかく、果てしなく限りなく酩酊していくのでした。
ちょっと遠くの方まで行く人がいるので、
今夜はお別れ会というか、串揚げの店でちょいと。
アスパラの肉巻きとか、うずらの卵とか、
ジャガバターなどが串揚げになってくるのに舞い上がり、
麦のアレとか米のソレなどをいただいていたら、例によって酩酊。
明日のことなんか知るか、と小市民がパンキッシュになる日曜日。
今月出た本の打ち上げで、
版元さんを始め、関わったスタッフのみなさんと打ち上げ。
かなり長いスパンの仕事だったので、開放感もひとしおというか。
お刺身や白子の天ぷら、仕上げのスイーツなど、
たいへん美味しゅうございました。しばしの癒しタイムを満喫し、
ついつい酩酊してしまいました。
雑誌記事や単行本の企画、毎月レギュラーの冊子の原稿などの締切が
ひたひたと迫ってくるのだけど、酩酊してしまったものは仕方がない。
そのうち覚めますからお待ちください。いまはもう少しベロベロでいたいのです。
午前中は原稿を書き、午後から
都内郊外にある大学の学園祭にちょいと。
屋台でフォーと生春巻き、そして「333ビール」を買い、
ヴェトナム三昧の昼食で、しばし浮き世を忘れる。
生春巻きを食したら、ホーチミンシティの喧噪を少し思い出したりして。
行きてえなあ、アジア。今度はカンボジアあたりがいいな。
でも原稿の続きがあるのです。はい。
最近、有楽町に行くことが多い。
今日もこの街で取材があり、2人の役者さんに話をうかがう。
有楽町から銀座にかけての界隈は、
ものすごい勢いで町並みが変わっているのだけど、
ところどころ、昔のままの一角が残されていて、
やさぐれたラーメン屋や定食屋があったりする。
取材のあと、それはそれはやさぐれた定食屋を見つけ、
牡蠣フライ定食を食す。
店内は暗い目(←大きなお世話だ)をしたサラリーマンたちが
黙々と生姜焼き定食やメンチカツ定食を食していた。
そんな店内がなぜか心地良く、
美味くはないけれど、不味くもないな、と呟きながら食すのでした。