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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

人であることをやめたのに

2023年02月19日 | たまには音楽でも
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
WORLD TOUR 2023 LIVE IN JAPAN@東京ドームに行く。
一度は体験したかったレッチリの空気感。
それはそれは、ええモン見させてもらいました。


レッチリは命の恩人だと思っている。
もう20年以上前になるけど、
2002年、日韓ワールドカップで沸いた夏、
胃の病気で長期入院したことがあった。
一向に回復しない病状のなか、
ラジオからひっきりなしに流れていた
レッチリの「By The Way」が
ずいぶん心身を活性化してくれた記憶があるのです。

2か月ほどの入院生活から生還して、
レッチリのアルバムを少しずつ集めて聞き、
ジャンクでカオス、激しいライムと、
ときにメロウでセンチメンタル。
クソも味噌も一緒な世界観と
ロックなのかファンクなのかラップなのか、
ジャンル分けできない音楽性に感じ入った。

当代随一と言われるギタリストの
ジョン・フルシアンテを始め、
コミカルかつファンキーすぎるベーシストのフリー。
パワフルきわまるドラマーのチャド・スミス。
そして、しなやかで強靱なボーカリストの
アンソニー・キーディス。フルシアンテ以外は
還暦過ぎのおっさんとは思えないパワフルな演奏に圧倒される。


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わたしたちの目の下には

2023年02月03日 | たまには音楽でも
デヴィッド・クロスビー&ザ・ライトハウス・バンド
「ライヴ・アット・ザ・キャピトル・シアター」を聞く。
先日81歳で亡くなったデヴィッド・クロスビーが、
晩年、充実したアルバム制作とバンド活動を
していたことを知って、驚くやら嬉しいやら。
決してバーズやCSNYだけのひとではない。
そのことがよくわかる、2018年にキャピトル・シアターで
おこなわれたクロスビーふくむ4人編成のバンドツアーを
CDとDVDでパッケージした新作。
実にしみじみと、感じ入りながら、聞き、見る。


CDで耳を澄まして聞くのもいいけれど、
ぜひDVDで、クロスビー翁のたたずまいを見てほしい。
老齢とは思えない艶のあるボーカル、
彼をサポートするメンバーの絶妙な演奏とコーラス。
曲によりアコギやエレキ、ベースなどを
取っ替えしながら、1曲ずつ紡ぎ出していく。
こんなに充実したバンドで演っていたなんて。

セットリストはメンバーたちと作った
「ライトハウス」からの楽曲が多く、
それはそれで楽しみつつ、
ラスト近くは「キャリー・ミー」や「デジャ・ヴ」
「ウッドストック」とCSNYがらみの名曲を披露。
それがちゃんとこの新しいバンドの音になっていて、
決して懐メロではないと思ったり。

この映像では、好々爺然としたクロスビーだけど、
若い頃からドラッグまみれで、逮捕歴もあり、
いつ死んでもおかしくなかった人生の最後期に、
こんな素晴らしいパフォーマンスを
人々に見せてくれたんだなあ、と。

やれることをやり続けることが大事。
未来なんてどうなるかわからないし、
そのことがとても素敵なものをもたらせてくれるかもしれない。
そんなことを思いながら、ヘビロテで聞く毎日です。

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Teardrops Are Fallingな夜

2023年01月28日 | たまには音楽でも
杉真理 LIVE2023 Winter Mr.Melody
@SHIBUYA Pleasure Pleasureに行く。
やはり杉真理は稀代のメロディーメーカーだ、
ひとりレノン=マッカートニーだと思い知らされた夜。


杉真理といえば、
「ナイアガラトライアングルvol.2」のひとりであり、
ビートルズフォロワーとして80年代に活躍した
ソングライターと知られているけど、
ずっと現役バリバリで、多くのアーティストに
楽曲を提供してきた人でもある。なんと300曲近くもあるという。

そうはいっても、80年代の曲をやりまくって、
おっさんなロックファン(自分、だ)を号泣させてくれる
ライブになるだろう、と思っていた。

でも、最近「Mr.Melody」という、
これまでに他人に提供してきた楽曲を集めた
CD6枚組のBOXを発売していて、今回はその記念ライブ。
80年代の曲もあるにはあったけれど、ごく少数(でも号泣)。
そんなセットリストで、初めて聞く曲が多かったとはいえ、
このひとの良質な曲群と多彩なゲスト、
バンドの充実した演奏で、大いに楽しんだのでした。

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灯台から見えるもの

2023年01月20日 | たまには音楽でも
デヴィッド・クロスビー
享年81。訃報だけで毎日ブログが書けてしまうほど
かなしい知らせはもう勘弁してほしい。

自分は遅れてきたファンだった。
というか、CSNYのなかでは断然ヤングだったし、
ナッシュのメロディメーカーぶりに魅せられたり、
スティルスの多様な音楽性と卓越したギターテクニックは
すげえなあと思っていたりしていて、
自分にとって、クロスビーは最後のひとだった。

神秘的でジャジー。
観念的でサイケデリック。
その風貌からは想像できない繊細さと、
艶のあるボーカルは唯一無二のものだったと思う。
CSNYはもとより、CSNとCN、
そしてソロ作とまだまだこのひとを理解したとはいえず、
流れてくる曲をただ聴くしかない、というか。

晩年のクロスビーはアルバムを量産。
70歳を過ぎて全盛期を迎えたといわれていて、
少しずつ聞いていこうと思った矢先の訃報。残念。

唯一、晩年作の「ライトハウス」をたまたま買って、
実にしみじみといいアルバムだなあと思っていて、
これが現在のところ個人的なクロスビーのベストというか。
このアルバムのメンバーでツアーをした
ライブ盤がつい最近出たので、次はそれを聞きます。



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半裸でしびれて

2023年01月14日 | たまには音楽でも
フリートウッド・マック
「ミスター・ワンダフル」(1968)を聞く。
あのですね。このバンド大好きなんですけど、
実はバッキンガムとニックスが加入したあと、
つまり「ファンタスティック・マック」(1975)以降しか
聞いてこなかったというのを告白しておきます。
リズム隊のミック・フリートウッド(Dr.)と、
ジョン・マクヴィー(Ba.)以外のメンバーは、
入れ替わり立ち替わりのこのバンドの初期は、
ピーター・グリーン率いるブルースロックバンドだったという。


彼らの初期のアルバムは、どれもジャケが
キテレツでアホっぽくていいので
レコで揃えようと思いつつ、どれもバカ高なので
まあCDでいいかな、と聞いてみた次第。
なんというカッコ良さだろう。痺れました。

ピーター・グリーンの
まるで歌っているかのような躍動感あふれるギター。
バッキンガム/ニックス時代の
ポップでカラフルなマックとは、
似ても似つかぬ渋さというか、みんな20代半ばぐらいでしょう。
フリードウッドとマクヴィーのリズム隊も
律儀でタイトな響きでバンドを支えている。

先頃亡くなったクリスティン・マクヴィーは、
本作ではまだクリスティン・パーフェクトという名で、
キーボードでの客演にとどまっている。
クリスティンが参加するまでの流れを追いかけようと、
中古レコ屋で掘る気満々のtacoは、
仕事もちゃんとしようと思っています。きっと。たぶん。
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ライムサワーなら知っている

2022年12月27日 | たまには音楽でも
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
「リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン」を聞く。
前作「アンリミテッド・ラヴ」から半年後という
驚異的なペースでのリリース。
還暦過ぎのメンバーが多いなか、お元気でなにより。
彼らの初期のアルバムを彷彿とさせる
サイケでグラフィカルなジャケが、いい。


01 Tippa My Tongue
いきなりアンソニー・キーディスのラップが炸裂する。
アルバムの冒頭らしい曲というか、
アンソニーとトムクル。この2人は歳取らないですね。

04 Eddie
この曲は亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンに
捧げたということで、いかにもレッチリな音が
てんこ盛りというか、フリーのベースがぶんぶん唸り、
ジョン・フルシアンテのギターソロが
ここぞとばかりに轟く。そこにアンソニーの
憂いを帯びたボーカルが乗って、激しくもポップ。
ライブで演ってくれたら、それはそれは盛り上がりそう。

他の曲も粒ぞろいと思いきや、
ときおりヘンテコな曲もあったりと、
でも、ボーナス曲も合わせて18曲もあるので、
消化するのはまだまだ先になりそう。歌詞も意味深なのか、
あるいはまったく無意味なのか。
相変わらずドラッグとセックスにまみれて
いることはよくわかるのだけども。お盛んですなあ、
と、やさぐれ&瀕死状態の自分は苦笑するばかり。

1曲1曲を味わうというよりは、
アルバム全体をひとつの作品として受け止めるほうが
いいのかもしれないなあ、と。
ともあれ前作と今作でしばらく楽しめそう。
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遠い君の記憶ばかり

2022年11月24日 | たまには音楽でも

01 ミスター・アウトサイド
02 スウィート16
03 レインボー・イン・マイ・ソウル
04 ポップ・チルドレン(最新マシンを手に入れた陽気な子供たち)
05 廃墟の街
06 誰かが君のドアを叩いている
07 君のせいじゃない
08 ボヘミアン・グレイブヤード
09 ハッピーエンド
10 ミスター・アウトサイド(リプリーズ)
11 エイジアン・フラワーズ
12 また明日…

30年前のレコーディングと
まったく同じアレンジと同じキーで歌う元春。
バンドはかつてのザ・ハートランドやホーボーキング・バンド、
そしてコヨーテバンドのメンバーにホーンセクションと
バックコーラスを加えた「スウィート16グランドオーケストラ」。
演奏はもちろん素晴らしい。

02と03を聞いて泣くのはいつものことだが、
このアルバムは06からが本番というか、
どの曲も際立っていてカラフルで楽しい。
06はあらためてナマで聞いて、ああ、ディランだ、
フォークロックだと思う。07と11、とくに11は
ヨーコとショーンが参加していた曲なので、
ジョンが生きていたらこんな曲を聴かせてくれたかも、と。
そして08のスコットランド民謡みたいな
テイストはまぎれもなくポールだ。
そんなロックミュージック的記憶を想起させられながら、
元春とバンドのパフォーマンスに酔いしれるばかりだったのです。

アンコールは特にやらなくてもいいのにと
思いつつ、2曲もやってくれてやはり感涙。

こうなったら、他のアルバムも
再現ライブをやってくださいな。
次は「ザ・サークル」か「フルーツ」でどうですか。
ガース・ハドソンをゲストに呼んで
「ザ・バーン」でもいいですよ。
チケット代が跳ね上がると思うけど、
焼きそば我慢してお金貯めますから。

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街角から街角に

2022年11月23日 | たまには音楽でも
佐野元春 名盤ライブ「Sweet16」
@KT Zepp Yokohama に行く。
同アルバムが出たのが92年で、なんと30周年。
もうそんなに経ったのか。いや、あっという間ではないか。
とかなんとか、いろんなものが頭をぐるぐるしつつ、参戦。


写真は「Sweet16」の表ジャケにちなみ、
会場ロビーに設置された
おっきなチェリーパイのレプリカ。
さくらんぼ(赤い紙片)にメッセージを書いて
入れられるようになっていた。
「青春」とか「ありがとう」とか、
小っ恥ずかしいメッセージを書いて入れる。
いいのだ。今日はそういう日なのだ。


裏ジャケで元春が乗っていた
「月曜日に壊れたバイク」も展示されていた。
YAMAHAのモンキーバイク。
小さくてメカメカしてカッコいい。

そんなこんなで開演前から
テンションがあがるファンの群れ。
ここにいる人たちが
全員元春ファンだという一体感が募り、
しかも同世代感がひしひしと。みんな腰が痛くて
やさぐれている(自分だけ?)のにご苦労さまです。

隣の席の人のスマホがいきなり鳴り、
慌てて出たと思ったら、

「あ、お世話になってます。はい、ええ。
 納期は大丈夫ですので。え、ああ。いまちょっと
 手が離せないところにおりますので、
 また折り返させていただきます。いえいえ。はい。失礼します」

と平身低頭な様子。手が離せないどころか、
心も離せませんよね。隣の人。
こちとら「夢見るシックスティーン」になろうとしてるんですから。


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アクトナチュラルな歌声

2022年11月10日 | たまには音楽でも
リンゴ・スター「カントリー・アルバム」を聞く。
70年作。発売から52年。今まで聞かなくて御免、リンゴ。
温かみのあるヴォーカルはこの人の真骨頂。
曲もいちいち素晴らしい。スタンダード曲を歌わせたら、
ほかのビートル3人よりいいのでは、と思ったりする。


歌声が誰かに似てるなあと思ったら、
そうか、「ナッシュヴィル・スカイライン」で
ツルツルの美声を聞かせたディランに、近い。

本作はそのナッシュヴィルで
たった2日で録音されたと聞くが、
リンゴの元に100以上の曲が集められたらしい。
そこからの厳選だから、いい曲が多いのは当然か。

冒頭のタイトル曲「ボークー・オブ・ブルース」から快調。
曲もみんな短いので、一気に聞かせる。ナッシュヴィルの無名の
ソングライターたちの曲ばかりのようだけど、
カントリーの名曲のカバーだと言われたら信じてしまいそう。
ドラムは叩いていないらしい。このアルバムに限っては、
自分がドラムじゃない方がいいと判断したのかな。
それはたぶん正解なのだろう。やるなリンゴ。

ファーストの「センチメンタルジャーニー」と本作。
そして名盤「リンゴ」と続くわけで、
70年代初頭の好調ぶりがうかがれる。
見損なっていたわけじゃないけれど、見直しました。
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倍音と玉ねぎ

2022年10月18日 | たまには音楽でも
ノラ・ジョーンズ
JAPAN TOUR 2022@日本武道館に行く。
5年振りのノラ姐さん。貫禄と円熟。そして初々しさ。



なんか武道館全体が
倍音のようなもので満たされていく。
ハスキーなボーカルが真骨頂のノラ姐さんだけど、
声域が広いのに驚く。
「Tragedy」などでは高音の美しさが際立つ。
バンドはギターとベース、
そしてドラムという少人数の編成。
それぞれの楽器の音が
よくぞこんな広い会場で聞こえるなあと。
姐さんのピアノ、そしてギターの演奏も力強い。
PAなどのスタッフも優秀だと思う。こんなナマの音は、
家でCDを聞いているだけでは体験できないというか。

ノラ姐さんは、ディランや元春のように、
オリジナル曲をけっこうライブでアレンジを変える人のようで、
「Sunrise」や「Come Away With Me」
「Carry On」といった人気曲は演奏が始まって少し経ってから
観客が気づいて、拍手がわーっと起こる。
もう20年のキャリアがあるわけだし、
さまざまな音楽遍歴を重ねて、
いま、この演奏とボーカルがあるのだろう。

オープニングアクトは
ロドリゴ・アマランテというブラジルの
シンガーソングライター。ギター1本で
しっとりと聞かせてくれて好印象。
ノラ姐さんとデュエットのために再登場。
二人で歌う「Falling」も実に素晴らしくて、
倍音が重なりまくりというか。



日頃の行いが悪いにもかかわらず、
5年前と同じくアリーナ良席でした。
うひょひょ。げしし。と、席についたと思ったら、
前の席のあんちゃんが巨体でしかもドレッドヘア。
ステージが全然見えませんがな。
仕方ないので、ドレッドヘアが揺れるすき間から
前かがみになってステージを見ておりました。
座っていたのに妙に腰が痛いのはそのせいです。

次の来日はまた5年後ですか。
おそらく、たぶん、
きっと生きていると思うので、また参戦します。

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