桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

同級生の他界

2018-09-26 | Weblog
先日、また同級生が亡くなったと知らされた。
中学校のとき、喧嘩した相手だった。
俺は、余り喧嘩は好きでなくて殴ったり、喧嘩をした記憶は4回くらいしかない。殴っちゃ後に喧嘩したとだから、正確に言えば3回だ。
今回、亡くなったフミオとは、やるか、よしやろう!となった、唯一の喧嘩だったなぁ。
昼休み、フミオとやり、タイマンで何発か殴って終わり。また放課後!となったが、なぜか放課後は、立ち会っていたノリオが相手になり、後ろからフミオの2対1。
後ろを振り返ったときに殴られ、俺は、俺は左目にアザ。
喧嘩しても冷静な俺だが、これにはアタマに来て、近くあった棒を持って立ち向かったらば2人は逃げた。
翌日、俺も助っ人を頼み、2人に再戦を要求したが、タイマンのはずを2人でやったことを恥じたのか、俺の助っ人に詫びて終わったのだった。懐かしい思い出だ。
普通、喧嘩したら不思議と仲良くなるが、フミオとは、そうはならなかった。
卒業後、全く会うこともなく、俺は、長い塀の中。再会したのは5年末ほど前の同窓会だった。
「おう、ショウジ!久しぶりだなぁ」と、フミオは大声を上げた。俺も久しぶりと言って握手したが、「もう少し暗い顔をして来るかと思ったよ」だって。「何で暗い顔をしなくちゃならないんだよ。疚しいことはないよ」と言ったらば、無言だったっけ。
もう1度、ゆっくり話して飲みたいと思った俺は、翌年、電話したが、
声が再会を拒否していた。
それっきり、次からの同窓会に来ることがなかったフミオ。
なぜか気になる、もう1度話したかった奴だった。
125名だった同級生。これで29名の物故になるだろうか。
みんな、長生きしてな!

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