桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

砂の器

2012-09-25 | Weblog





松本清張の作品の映画で、ライ病を患った悲運の人が巡礼をする場面があって、美しい砂浜を歩くシーンがある。
悲運の人と美しい砂浜、そのコントラストが印象的だったが、今日は、砂の器のシーンのような砂浜を歩いた。
大岐砂浜。
写真では美しいし、確かに綺麗だけど、打ち上げられているゴミは、余りにも多過ぎる。
高知県知事、ローマの休日と龍馬をもじった「リョーマの休日」と言うポスターに出演してるが、もっと地道な整備をすべきだね。
ゴミの溢れた砂浜、荒れ果てた巡礼道、この県も金の使い道が違ってないか、と思ったね。

奇跡

2012-09-25 | Weblog
真念庵近くの昼飯を食べる場所でのこと。
俺は、スタミナドリンクとココアを飲み、更に、コーヒー牛乳を飲むことにした。
コーヒー牛乳は百円。他に、キャラメル系飲み物もあって、どちらにするか迷ったが、コーヒー牛乳にした。
金を入れ、押した。
下の取り出し口を見ると、何だか判らないが、幾つかの色が見える。
口を開けると、コーヒー牛乳2本。キャラメル系1本。他に烏龍茶が1本、ある!
ビックリ!
俺は、コーヒー牛乳を2本飲んで、後は次の人に置いて来た。
なぜ写真に撮らなかったか?
コーヒー牛乳を買う少し前、軽自動車のオバサンが煙草を買い来たんだけど、なかなか去らないんだ。だから、恥ずかしいようで撮れなかったんだよなぁ。
でも、ホテルに帰っても一つ。
今夜も万歩計を洗濯機で洗ってしまった。2回目だが、乾燥機にかけたらば、見事に目覚めて今日の歩数を掲示してくれた。

四万十川

2012-09-25 | Weblog

茨城県は利根川で、故郷の川には愛着もあるが、残念ながら四万十川とはスケールが違った。
川には中洲があり、船着き場は石造りの大きなモノが、何個もある。
う~ん、四万十川、お見事!

修行だね

2012-09-25 | Weblog
今日は、土佐くろしお線の土佐入野駅から古津賀駅まで乗り、歩いた。
古津賀駅からは、すぐに四万十川方面への脇道になり、アッと言う間に四万十川に出るが、四万十川は、やはり凄い。水の美しさと風景の優しさ。
川を渡り、足摺岬へ向かうのだが、それからは土佐らしい大変さだった。
真念庵と言う弘法大師由来の場所に行くべく、清水往還道に進んだらば、道がないような荒れよう。
更に、山道を抜け降りて丁度昼飯の時間に着いた、そこにある食堂が休業日。
はあ?だよね。
休みならば仕方ない、昼は抜いて、自販機で、それらしいモノを飲んで足摺岬に向かった。
下ノ加江小バス停と言うのがあり、木陰にベンチがあったから、そこで今夜の宿を探した。
あっちこっちと電話をしたが、出ない、出てもやる気がない!
仕方なく、足摺岬に宿を決めて、歩き着かなかったらば、また明日戻って歩こうと思って電話したが、これが最悪だった。
民宿は電話に出ない。ホテルは出るが、総て満員。
結局、足摺国際ホテルが空いていて泊まったが、高い!
いやぁ、高知は修行の地。本当に思うようにならないねぇ。

ほんの少し

2012-09-24 | Weblog
何で遍路なんか始めたんだろ、止めようかな、と考えた。
雨の中、足の痛みの中、全く考えたことがないのに、大した苦痛のない今日、チラッと考えた。
徳島市内は、実に案内表示は多いし、それに励まされる。
「遅くても、全く進まないより、良いよ」「一歩、一歩頑張ろう」とか、木の枝に下がる札に励まされる。高知は、それがないこともあるのかも知れないな。
道端にある花にも励まされるんだよな。

足摺岬へ

2012-09-24 | Weblog


四国巡礼では最丁場となる、岩本寺から金剛福寺への道。93キロと言われている。
今回の日程は、一応、39番札所に着ける時間を用意したが、今日は宿と身体、時間の関係で、考えていたよりは先に進めなかった。佐賀温泉、こぶしの湯から、すぐに古道に入るはずが、高知は、この案内がない!
その後は、ひたすらに国道を行き、また四万十市に近くなって浜辺の道になるが、ここも案内は大雑把。
何度か道を戻ることになり、参った。
多分、昔の道だろう四万十川河口を渡し船で行くコースを行き、その河口近くにある温泉宿を予約し、そこまで頑張ろうとしたらば、何と明日の渡し船は休みだとの返事。
38番札所への向かう四万十市内のコースは3つあるが、今日中に歩ける見込みの距離には、残念ながら宿がない。仕方なく、少し前に宿を取り、電車で戻れる場所まで歩いた。
土佐くろしお線の古津賀駅まで歩いたが、今日は、終始、土佐くろしお線と一緒に歩いた。

ハプニング

2012-09-24 | Weblog
なぜ土佐にあって佐賀温泉なのかと思ったらば、黒潮町は旧佐賀町。知ってみれば、何ってことはない。
昨日、その温泉の建物が見えて、やれやれ今日も終わった!とホッとしたとき、対向車線の待避車線に停車する黒いプリウスがいた。何気なく見ると、若い30才くらいの男性が、俺に向かってお辞儀をして、何か言った。
良く聞こえないので、何ですか?と問えば、「桜井さんですか?」と言う。全く見ず知らずの人。そうですと言うと、更に「布川事件の桜井さんですよね?」と言う。
何だか声を上げながら車を出て走って来た男性は、「ぅわ~本物だぁ!ビックリしたぁ」なんて、俺の前で言ったが、いきなり言われた俺の方がビックリだ。
「最近、冤罪に興味が涌いて、色々と検索したらば布川事件に出会ったんです。桜井さんに似た人がいると思い、何度か往復して、ここで待ってました。昨年、勝てたんですよね、おめでとうございます!」と言った。
いゃあ、どこで見られてるか判らないなぁ。まさかお遍路中に声を掛けられるとは思わなかった。
写真を撮らせてくださいと、ツーショットなどを撮り、暫く立ち話をしたが、地元にある高知白バイ事件の話をして、支援して欲しいと頼んで握手して別れた。ハプニングでした!

快調

2012-09-24 | Weblog
そえみすず遍路道から降りると、七子茶屋と言う茶屋があり、そこで冷やし中華の昼飯。午前中に3万歩を越えて水が美味かった。
3時過ぎ、岩本寺に着いたが、こじんまりした寺だった。
それからは大した道路の困難はなく、昨夜は黒潮町拳の川、土佐・佐賀温泉「こぶしの湯」に泊まった。
温泉は、初めてだが、設備は綺麗だし、ぬるめの湯も良いし、疲れが取れた。
昨日の歩数は7万歩を越えていた。

複数路

2012-09-24 | Weblog

遍路道は一つだけではない。地域によっては、自分で行く道を選べて好きに進める二つか三つの道がある。焼坂遍路道を過ぎると、次は、大阪遍路道とそえみすず遍路道の二つがある。
俺は、直前までは大阪遍路道を行くつもりだったが、「そえみすず遍路道」に変えて行ったらば、これが大変だった。
余り整備の手が入ってなく、木や小枝が降り積もり、道は雨に現れて抉れ、谷のようになっている。そんな状態が続くのを歩くのは大変だった。

焼坂峠

2012-09-23 | Weblog



午前7時半にホテルを出て、すぐに歩き始めた。
国道を1キロほど行くと、すぐに焼坂遍路道に入った。これも結構、大変な道。4キロほどを歩いて、また国道56号線に出たが、須崎市を出た辺りは、すぐに湾が見渡せ、美しい風景もあったけど、山に入ったらば道しか見えなかった。
ただ、今、四国縦断道の高速道路が作られていて、遍路道は寸断され、高速道路を見ながら歩くように作り直されていた。