桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

静かな喜びの1日

2019-05-28 | Weblog
全国から勝利の祝福が届いた中で、静かな喜びを味わえる1日だった。
新聞各紙に掲載される記事内容は、どこも画期的勝利だった。
嘘を語り、無実の証拠を出さないのでは、裁判は真面に行えるはずはないのだから判決は当然だろうが、検察当局は、そうは思わないらしくて「今の制度でない時代のことを違法と言われてもと不満」との記事があった。検察は反省なし!
俺も判決を読んだが、再審裁判での証拠未提出は違法と認めないのは不満ではなくて不服。納得出来ない。
検察が控訴するならば反撃に事欠かない。
昨日、書いたのは中途半端だったが、この事件が発生したとき、親子丼が被害者宅にいる2人の男を目撃したことを警察に話した。
他に目撃者はいない。
警察は、どうするだろうか。
この親子の目撃事実を調書に作るよね?
ところが布川事件では、この親子の調書のうち、33才だったかの母親の調書は取らなかった、ないと言う。
信じられる?
いくら素人でも、そんなバカな!と思うだろう。犯人らしき男を見たと語る人の話を調書にしないような警察官は、即解雇だろうよ。
なぜ、調書にしなかったということのかは、簡単な話だ。
先ず母親が自転車で被害者宅前を通過して2人の男を見た。その後、同時に家を出た息子はお使い先から帰り、母親が野菜を買い出しに行った先に向かうな途中で被害者宅前で2人の男を見た。 
少し時間差がある。
母親は、被害者宅前を通過した後、東という地区で前日にお金を借りた人に会って返金してから、同じ東地区の野菜買い出し先に行った。
旦那は外出。帰宅を待ちながらテレビで7時半、ニュース解説という文字を見たと語る。
この時間から経過を辿れば母親が被害者宅前を通過した時間帯が判明する。一方、俺たちが犯人にされた自白は「7時6分ころに布佐駅着。歩いて被害者宅へ」となった。駅から被害者宅までは17分掛かる。
大問題だ!
俺たちは、どんなに早くても7時25分ころにしか被害者宅に行き着かないのに、旦那の帰りを待って訪問先でテレビを見た母親は、どう考えても7時20分には被害者宅前を通過していることになる。
困った警察は、最重要目撃者だった母親の調書は取らなかったことにした。証拠捏造が常套手段の警察だ。取った調書を無き物にするなど、朝飯前だ。
純情可憐な精神を有する裁判官は、警察の言うがままを信じて「母親の言葉は信じられない」で終わりだ。
今回の画期的勝利でも、同じように母親の調書はスルーだし、問題にもならない。
でも、俺は納得しない。
彼女は真犯人を見た!警察と検察の違法行為は、まだまだある!
控訴審ななったならば、更に警察と検察の違法行為を追及するぜ!

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3 コメント

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各社新聞 (名古屋Y)
2019-05-29 16:53:25
勝利判決の載っている主要各社新聞を入手。
国賠訴訟判決記事の比較をする為に、朝日・毎日・東京新聞を、新宿駅で購入。
読売新聞は、東横インに山ほど積んであり、無料でした。
祝勝会後、東横インに着いた時も、未だ朝刊が置いてありました。
各地の東横インに泊まりましたが、何処も無料で置いてありました。
発行部数ギネス世界一とは、購読者が多いというのではなく、印刷部数が多いという事らしい。
名古屋でも、「ガスト」に、無料「読売新聞」が沢山置いてあります。
読売だけが、一面記事ではありませんでした。
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祝・勝利判決です。 (神月・拓海 本人 73才。)
2019-05-29 21:33:01
 お祝ひが、遅くなりました。不悪です。
25日、福生市で、かの、東京新聞の・望月いそ子記者と面対・会見、ムロン、小花束もプレゼント済み。こっちは、彼女の名刺も取得。まさにこれ、戦利品ですな。
 朝日新聞も今や、デジタル版の朝日な どで、「望月現象」 なる用語を使い始めました! く や しいのでしょうね、キット…。つい に日本でも、女性のブン屋さんが、風貌、短髪、いで立ち、演説で勝負する新時代が到来。6月25日から は、彼女をモデルしにした、日本の映画 『新聞記者 』 が、公開されます。
 主演は、韓国の女優さんの、シム・ウンギョンさんが望月の役、理知的なお顔の、美人です。相手役の男性は、今が旬(しゅん)の男優で、松坂桃李(とうり)クンです。私は、この人を、この26日、府中の、日本・ダービー戦の優勝馬へのプレゼンターとして、本馬場で実見した。以上、 請う、ご期待です。文句が、アッか??
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余談的余談です。名古屋の Y さん 東横インno”泊友”です。 (神月拓海 本人)
2019-05-30 19:47:46
 いつか、~の一階ロビー、朝 メ シ所でお会いしましょうか…。私で 宿泊回数が一番多いのは、新大阪駅前に二店ある内の、線路側の建物です。そこの置き新聞はだいたい、毎日で して、毎日は依然として大坂で は読まれている模様です。向後も、是非とも、東奔・西走を して下さ いませ。コメントの文面、拝察 します。
尚、私の・人物保証については、桜井昌司といふ御仁にお聞きください。それでも…トンデモない野郎だよ―― の返答カモ。
                           以上です。
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