桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

横浜へ

2014-04-30 | Weblog
昨日は、高校生たちの塾に招かれて話して来た。
代々木にある塾には、2度ほど、招かれたが、今回は横浜。
18名ほどだったろうか、将来は法曹を目指そうと言う男女が、布川事件を体験した思いを聞いてくれた。冤罪が作られる原因、司法の問題、解決への方向性など、俺の持論を語ったが、どのような体験も無駄にはならないし、失敗から生まれる、得られるものこそ大事だと感じる、俺の思いを伝えて来た。
俺の後に62期の弁護士さんが、弁護士になった自分の体験や仕事を話したが、「話を聞いて、私も感動しました」と言ってくれ、少しは思いを伝えられたと判ったが、若者たちに思いを伝えられるのは幸せなことだよね。
終わった後、僕の父は警察官です、と言って来た男子がいた。「警察などは恨んでいないのか」と質問して来た人だったが、冤罪体験を人間として幸せを与えてくれたモノと感じ、誰も恨んでいないことを話したので、安心して話し掛けて来た感じだった。アメリカ大統領の来日警備の過剰勤務に疲労し、何でも不機嫌な日が続いているとか。お巡りさんも大変だよな。

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