桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今市事件

2016-03-01 | Weblog
今市で小学生が殺害された事件で、被告とされた人は無実を主張した。
各紙で、昨日の裁判の中身を読んだが、検察の立証は案の定だった。
全く物証がなくて、有罪の根拠は、相変わらずに自白だけ。おまけに付けられたのは、今回は猫の毛のDNA鑑定と来たから、菅家さんの足利事件を思い出したよ。場所も、因縁の宇都宮地裁だしね。
あの足利事件も、今ではDNA鑑定がでっち上げだったことは知る人ぞ、知るだ。鑑定写真を操作して菅家さんのに合わせた上、その工作がバレないように資料写真などは廃棄してしまった。警察のやることに恥も外聞もなく、何でもやる。今でもDNA鑑定では、あちらこちらの県警ででっち上げを行っているが、今度は猫の毛と来ては、次は猫の毛で裁判所を欺く手筈なのかと思うと、これは笑うしかないよね。いや笑っていられないか。これで人生を奪われる人がいるのだ。裁判は証拠に基づいた判断でなければならない。自白で有罪にされるような裁判が続く限り、警察による自白の強要はなくならない。宇都宮地裁の裁判に注目だ。

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