桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

忘れていたこと

2020-11-01 | Weblog
今月の27日は、杉山の命日だった。
俺は用事で利根町辺りにいたのに、すっかり忘れていた。
翌日、俺の撮影したいと我が家に来た金監督に「そういえば昨日は、杉山さんの命日でしたね」と言われて思い出した。
杉山が69歳で亡くなったのは、もう5年前になる。
去るもの日々に疎しではないが、日常で杉山を思い出すことはない。否応なしに布川事件の話をしたり、聞かれたりするときは自然と思い出すだけになってしまった。
来年は7回忌となるが、きっと墓に刻印もされないままなのだろう。俺の国賠も決着が付くだろし、何時も忘れている詫びに、みんなで杉山を語るのもいいかも知れないな。

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1 コメント

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Unknown (OKI)
2020-11-01 20:02:41
桜井様

はじめまして。
"超ファンタスティック遺言"を拝見し、ご連絡させていただきましたOKIと申します。
ダイレクトにご連絡させていただく方法がわかりかねましたので、こちらにコメントさせていただきました。

私は小さい頃から病気の人生で、家族の仲が悪い家庭に育ちました。65歳を迎えた父がおりますが、発達障害のためにコミュニケーションができず、母は長年うつ病とパニック症候群を抱えております。 
加えて、親子関係に大きな亀裂が入る出来事が起こり、ここ数ヶ月ご飯が食べれなくなってしまいました。

そんな中、番組を拝見し、桜井様の素晴らしいお人柄に心を打たれ、お会いしてお話をさせていただきたいと強く思いました。
苦しい日々を打破するきっかけを桜井様の人生を通して学ばせていただけたらと思いました。
無理を承知でご連絡させて頂いて申し訳ありませんが、ご考慮いただけましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

最後になりましたが、桜井様、奥様のご多幸を心よりお祈り申し上げております。

OKI
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