桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

激励の夜

2013-06-30 | Weblog
昨夜は、痴漢冤罪で有罪にされた柿木さんご夫婦と大津駅に近い居酒屋で一杯やった。
冤罪事件を背負う苦しみは、罪に重いと軽いはあっても、その苦しみに然したる違いはない。覚悟を決めなければならない重罪よりも、却って痴漢冤罪などの方が苦悩は深いこともある。菅家さんやゴビンダさんのように、真面目に生きて来た人ほど、冤罪で受けた傷を回復出来ないのだが、柿木さんご夫婦も真面目に生きて来られたから、なぜ証拠もないままに犯人にされてしまうことに、人生を失うような痛みを味わっている。
昨夜は、俺の体験も話しながら柿木さんご夫婦の話を聞いて、少しは元気になってくれたようだが、本当の解決は無罪判決しかない。何とか最高裁で勝って欲しいと願うばかりだし、俺も可能な限りに支援するつもりだ。

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1 コメント

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Unknown (Williams)
2013-06-30 13:51:29
一番好きな「激励の夜」
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