桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

大津から名古屋

2022-07-01 | Weblog
昨日は湖東国賠裁判。
相変わらずに滋賀県警察の対応は不誠実で、たん吸引器が止まったときに鳴るアラームに付いて、滋賀県警察は「看護師は、みな知っていた」と主張して4ヶ所の看護師調書を引用した書面を出した。
前回、弁護団から「その4ヶ所は、知らない、認識していないとする調書であって、どこに知っていたと書いてあるのか。訂正するなり、撤回するなりすべきだ」と追及したのだが、その点で、今回も「どうなってるのか」と弁護団が追及しても、なるべく早く回答する、努力するとしか答えない。
警察なんて嘘と誤魔化しに満ちた組織だ。平然と公然と証拠捏造をするのだから、どんなことをしても驚かないが、代理人の弁護士は、一応は司法試験に合格した法曹家。嘘を書いたらダメだよなぁ。
弁護団長の井戸先生は「裁判官は忙しい。主張した点を確認しないもあるかも知れない。確認しなかったら警察の主張が正しいとされかねない。そんなことを狙った行為で、西山さんを犯人だと主張したと同じ大問題だ」と記者会見で語っておられた。
嘘が明らかになったことで勝訴へ前進だろうが、本当に警察って組織は汚れてるよなあ。
今後、裁判所は文書提出命令を出す方向らしい。
大津から名古屋に移動して鈴鹿事件の再審請求での記者会見にも参加した。
こっちも捏造がある。裁判所に捏造を理解させるのは至難の業。決して闘いは容易ではないが、何とか勝って欲しいものだ。
この記者会見の途中から寒くて震えが来た。帰りの新幹線の中では寒くて寒くて、持っている衣類を被っていた。同行者の中沢さんが買った羽織も借りて被っていたが、あの羽織が無ければ吐いていたかも知れない。
発熱を感じて帰宅後に計ったら8度5分。
コロナで無ければ良いが。

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