桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

小さな記事から

2014-04-26 | Weblog
原発を再稼働させる方針を発表した自民党政府は、「世界で最も厳しい規制基準を設けた」と宣言し、大きく報じられたが、この「世界最高水準」には、全く根拠がなかったそうだ。
菅直人元首相の質問主意書に対する答弁書で明らかにされたようだが、フランス製原発は「航空機の衝突にも耐えられる二重構造や溶解した核燃料を受け止めるコアキャッチャーを備えた」安全性があるのに、日本の原発にはないと言う。
何時も通りに言葉だけ。安倍総理の世界に向けた大嘘発言の「放射能は完全にブロックされている」と同じ類いの「世界最高水準」宣言だったようだ。
もちろん、世界最高水準を報じて原発再稼働を伝えた新聞は、 これを書かない。先に裁判官出身の法務省幹部が盗撮し、逮捕もされないことを書いたが、この続報があった。
この人は、裁判官から法務省に異動して犯行時は「検察官」だったらしい。
裁判を歪めた制度に「判検交流」があった。検察官が判事になり、判事が検察官になり、それぞれの仕事を体験して元の任務に返る制度だったが、思い込んだら証拠も捏造する輩の検察官に裁判官など、務まるはずがない。悪評が重なってうやむやのうちに廃止されたが、この盗撮がお好みらしい近藤さんは、裁判官から検察官に異動していたと言うのだから、表面的には「廃止した」と称して、内部では密かに続けていたということだろうか。
科学的な証拠を無視して「有罪判断」をする異常な裁判が、あっちこっちの裁判所にあるのは、今でも「判検交流会が内密に実施」されていて検察官の毒が裁判所に注ぎ込まれているとすれば、さもありなんと理解出来るよねぇ。

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