桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

中井国家公安委員長

2010-01-25 | Weblog
民主党政権になり、警察、検察、裁判などの在り方に疑問や疑惑を感じている俺は、かなり期待をした。すぐには無理にしても、それなりの前進が感じられるだろうと思っていたが、殆ど自民党時代と同じ感じで期待外れ、所詮は民主党も同じ穴のムジナだと思った。可視化問題での民主党は、野党時代の切れ味は無くて、すっかり警察、法務官僚に骨抜きにされた感じだ。しかし、今朝のテレビ朝日で見た中井国家公安委員長は、身の回りの総てを警察官僚に囲まれながら、少しずつ中井カラーを出し始めているのを知った。
他の省庁は、必ず副大臣や政務官が付き、大臣を補佐する仲間がいるが、国家公安委員長には、それがいない。加えて、警察を監視する国家公安委員は、総てが自民党時代に選ばれた人ばかりで、やっと昨年来に一人、労働組合から選任したらしい。
愛媛県警仙波氏の裏金告発からイジメ移動など、その問題では、野党民主党時代の中井大臣が支援していたらしいが、公安委員の記者会見を警察庁長官が行っていたのを、自ら行うようにして、一緒に記者会見に臨む警察庁長官に「同席ではない、陪席だ」と宣告したあたりに中井大臣の躍如たる面目を感じたし、今後の期待も感じさせた。
国家公安委員の存在すらも知らない国民の多さを、街角のインタビューが教えていたが、その無関心が警察の諸悪を許す原因になっている。もっと多くの国民が警察を監視するようになって欲しいと思うし、そうなるように俺も声を上げ続けるつもりだ。

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