桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

お前もか!

2018-08-03 | Weblog
日大フットボール部問題、女子レスリング問題と強権支配で騒がれたが、次はボクシングと来た。
素晴らしいねぇ、山根会長の言動は。あの出で立ちは、古いヤクザ屋さんもビックリだし、唯我独尊の物言いは絶賛ものだ。
独りの人間が絶対的な権力となってしまい、己の言うがままになる世界を作ってしまう一連の問題は、スポーツ界の問題!と語るマスコミもあるが、果たしてスポーツ界だけのことだろうか。
北朝鮮や中国などに代表される政治指導者の独裁と絶対性は、近代化の遅れが人権思想の遅れにもなって維持されているが、その意味で日本は近代国家になっていないだけではないだろうか。
読売グループに於ける渡辺恒雄の存在を見れば良い。
独裁、絶対、渡辺恒雄の意思で動かされる読売新聞を見ていると、多様な社会に於ける正義や道理に配したニュースを送るべきマスコミでさえも、この体たらくでは、あちらこちらの違う渡辺恒雄が産まれて当然かしか思えない。
それが内田であり、栄であり、山根になっているだけのことだ。
このような存在を生み出してしまう日本は、かなり危うい国家なのではないだろうか。
いかに権威、権力があろうとも否は否だ。力に阿ることなく、屈することなく、正義と道理を主張する生き方を貫いて行かなければ人間の価値がない。
頑張って欲しいし、俺も、そうあるべく頑張らなくては!

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