桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

正しい記事を

2014-04-08 | Weblog

このところ袴田事件の高裁での進展に関して、いろいろとマスコミは予想ともつかないことを報じるが、残念ながら「袴田事件の真の問題」を指摘するものはない。

大体が「高裁でDNA鑑定を実施するかどうかが焦点」と言っているが、違うのではないだろうか。

決定の言う「捜査による証拠の捏造」こそ、問題にされるべきではないのか。

先日、2カ月ほどの「衣類味噌漬け実験」をした結果を公表したが、袴田さんを犯人とした「味噌タンクから発見された衣類」は、絶対に「1年2ヶ月も漬けられた」ものではない。確実に捏造された「犯行衣類」だ。衣類が偽造となれば、袴田さんの実家のタンスから発見された「味噌タンクから出たズボンの共布」は、誰が仕込んだモノなのだ。それに、そのズボンの色を示す「B]という印を「大きさを示す」と主張した検察官の嘘は、袴田さんを犯人にするための偽証ではないのか。

真に高裁で実施すべき行為は、このような作為、偽装工作が、どのように行われ、袴田さんを「犯人に作り上げたのか」tではないのか。

もし、これらの行為を、我々一般人が行ったならば、どういう結果になるのだろうか。人を罪に陥れる犯罪として断罪されなくて済むのだろうか。

検察は静岡地裁の「捏造であり、耐えがたいほど」とした決定について、「違和感がある、到底容認しがたい」として控訴したが、自らの問題を冷静に検証できない、このような犯罪者集団を、このまま許していいのだろうか。

マスコミは、この問題を正しく報道する責任があるだろう。

 


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2 コメント

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Unknown (名古屋 Y)
2014-04-08 11:55:08
マスコミは、捜査機関発表通りに袴田さんを大々的に犯人扱いして報道した事実がある。
記者クラブで待機していれば捜査情報が貰え、捜査機関の思惑通りの報道すれば良い。捜査機関の広報係と思えるような、お気楽な稼業である。
只今、その報道が誤っていた、騙された報道をさせられてしまったという事実を否定できない。
ここで、真の報道機関の役割として、判決で下された「捜査機関による、証拠の捏造」について、徹底的に追及し、「汚名返上」「名誉挽回」に邁進して貰いたいものである。
読者・視聴者は 、お金を払って、事実・真実ではない情報を求めてはいない。
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その通りだ。 (千恵ば)
2014-04-09 01:35:55
 そうです。その通りです。関係のない人を陥れたこのねつ造こそ問題にすべきです。マスコミさんしっかりしてくださいよ。
 このままではいつ同じようなことが起こる、わかりません。あなたかも、自分かも知れないしれないと危機感を持つべきだと思います。
 ガンバレマスコミと言いたいです。
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