桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

茨城県の選挙 

2019-04-10 | Weblog
茨城県ってのは、昔から選挙には曰くがあり、逮捕された人が牢屋から立候補して当選したり、歴代の知事は汚職で逮捕されたり、県政を牛耳るボスは暴力団丸抱えと言われたり、マトモじゃない。
俺の親しかった男も県南の暴力団員だったが、県南の県政ボスの選挙は組で応援だと言ったことがあった。
水戸市政にも4名の利権屋ボスがいるそうで、俺は4名の名前は知らないが、皆さんは長く市会議員をしているらしい。
政治は税金の使い道を決めること。
自分たちの税金が議員の懐を温めるために使われるのを知ってか知らずか、そんな議員を選ぶのだから呆れるしかない。
もちろん、水戸市長さんも県議や市議に負けないそうだ。
今、水戸市政には市民会館建設問題があって、市の中心市街地に市民会館を建設するというのだが、その会館は、多くの問題がある。
駐車場がない。2千を超える人の集まるときの交通渋滞。320億円を使った上、地権者には、毎年2千万円を支払い続ける。
水戸の有力財界の伊勢甚が所有する10数億円のビルを28億円で買い取る上、解体までしてやるのだそうだ。
もちろん、この市民会館建設に使われる金は税金だし、水戸市民の借金だとさ。
何時まで、こんな選挙が続くのかねぇ。来週は、その市議選挙と市長選挙だ。

俺らしくもなく

2019-04-10 | Weblog
先週の土曜日に再審法の改正を求める市民の会が院内集会を開いた。
俺も参加したが、再審開始決定に対して検察の抵抗を受ける大崎事件の状況を聞いて、なぜかブログを書く気持ちを失った。
大崎事件と同じに検察の抵抗を受けた松橋事件と湖東記念病院事件は、その抵抗を退けて再審開始が確定し、無罪判決も出た。
次は大崎事件!と思っていたらば、この4月に担当調査官が異動。新しく対応するのは2名だと最高裁から知らされた旨を聞いた。
まだ終わらないのか!
勝利を確信するが、それでも冷たい雨の中で受けた袴田事件決定の衝撃が甦り、澱のように胸に渦巻いて言葉を記す想いになれなかった。
何があっても闘うしかないし、闘って検察の抵抗を打ち破るのが俺たちの使命だ。
命の灯火を刻み続ける原口アヤ子さんに、何としても解放の喜びを届けるために頑張るしかない。
それにしても日本の司法は狂ってる。歪んでる。