桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

本日も反省なし

2014-10-07 | Weblog

昨日は、氷見事件国賠裁判最終弁論だった。
氷見国賠裁判を傍聴すると、自分の感覚が狂ったような感覚になる。
警察と検察は「柳原さんは自白をした、裁判でも自白を維持した。そして、自ら望むようにして刑務所へ行った、ゆえに責任はない」と主張する。
真犯人が逮捕された、だから柳原さんは犯人ではない、嘘の自白をした、という事実は、誰が考えても明らかだろうが、であれば、「なぜ嘘の自白をしたか」が問題だろう。
誰が好き好んで、やってもいない犯罪を認めるものか、刑務所へ行くものか。
警察も検察も「柳原さんは、そのような人生を歩んで来て、自ら自白して刑務所へ行った」と言うのだから、その異常さは、何と表現して良いか、言葉が見つからない。
腐りきった組織が社会の正義や安全を守ろうと言うのだから、日本は平和だよなぁ。
判決は、来年3月9日。腐れ組織に鉄槌となる判決を期待したい。