このところ袴田事件の高裁での進展に関して、いろいろとマスコミは予想ともつかないことを報じるが、残念ながら「袴田事件の真の問題」を指摘するものはない。
大体が「高裁でDNA鑑定を実施するかどうかが焦点」と言っているが、違うのではないだろうか。
決定の言う「捜査による証拠の捏造」こそ、問題にされるべきではないのか。
先日、2カ月ほどの「衣類味噌漬け実験」をした結果を公表したが、袴田さんを犯人とした「味噌タンクから発見された衣類」は、絶対に「1年2ヶ月も漬けられた」ものではない。確実に捏造された「犯行衣類」だ。衣類が偽造となれば、袴田さんの実家のタンスから発見された「味噌タンクから出たズボンの共布」は、誰が仕込んだモノなのだ。それに、そのズボンの色を示す「B]という印を「大きさを示す」と主張した検察官の嘘は、袴田さんを犯人にするための偽証ではないのか。
真に高裁で実施すべき行為は、このような作為、偽装工作が、どのように行われ、袴田さんを「犯人に作り上げたのか」tではないのか。
もし、これらの行為を、我々一般人が行ったならば、どういう結果になるのだろうか。人を罪に陥れる犯罪として断罪されなくて済むのだろうか。
検察は静岡地裁の「捏造であり、耐えがたいほど」とした決定について、「違和感がある、到底容認しがたい」として控訴したが、自らの問題を冷静に検証できない、このような犯罪者集団を、このまま許していいのだろうか。
マスコミは、この問題を正しく報道する責任があるだろう。