ネットのニュースで「棄却」を知った。
俺たちの裁判でも、事件発覚後、警察に「被害者宅で2人の男を見た」と、語る女性の証言を、検察は「検討するとアヤフヤで信用できない」と否定した。この女性の証言を認めてしまうと、我々が事件現場にたどり着く前に「事件現場には2人の男がいた」ことになるからだ。検察は、この女性を再審裁判では「目立ちたがり屋の嘘吐きだ」とまで誹謗した。
恵庭事件でも犬の散歩を4回ほどさせた女性が、その4回の散歩の時間と被害者が焼かれる状況の目撃状態を語っているようだが、初めは重要な証言としていた検察は、途中から「信用できない」と変更した。この女性の証言を認めると、犯人だとされる女性にアリバイが成立してしまうからだ。
何時も検察はこうだ。自分たちが見立てた犯人像に合わない証言は消してしまい、合う証言を作り出して有罪を主張する。そして、裁判官は、その作られた「見立て」を見抜けずに有罪を宣告するのだ。
冤罪は、決して警察と検察だけが悪いのではない。事実を見抜く目のない裁判官も悪い。もしかすると、一番の責任者かも知れない。
札幌地裁には、長く袴田さんを閉じ込めたと同じ人種の裁判官がいたようだが、必ずや、この裁判官失格の責任は明らかになる。頑張れ!と、獄中に激励を送りたい。