桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

茨城県庁での記者会見

2014-04-04 | Weblog
今日は、午前中に映画「約束」の水戸上映での記者会見に参加した。
県庁には布川事件で行って以来、何年振りだろか。
先日の袴田事件の決定があり、茨城には布川事件もありで、やはり記者の質問は多かった。
次は名張だ!!との思いは、この事件を知り、また支援をして来た皆さんの共通の思いだ。
一人でも多くの人に見て貰いたいと願っている
5月9日、水戸文化センターで午後1時半からと6時半からです。

昨夜のNHK「クローズアップ現代」

2014-04-04 | Weblog

袴田事件の問題を報じる「クローズアップ現代」を見た。

袴田事件の証拠捏造と証拠隠滅の問題性は、既に書いたが、昨夜の番組は、改めて、そこにあった捜査の不正を論じていた。

こういう番組を、検察は見ないのだろうか。自分たちに批判的は意見は無視かな。一切の批判は否定して、ひたすらに自分たちの判断だけを「正しくて真実」と貫くのが検察庁なのだろうが、ここまで来ると病気だね。俺は「腐れ検察」と呼んでいるが、日本の裁判は病人、偏執者たちによって支配されていると言うことだ。

国連のドマ委員が「日本の司法は中世ではないか」と指摘した言葉が、ここに来て正鵠を射たものだと、残念ながら世界に向かって証明されてしまったよね。

袴田事件の決定は、独り静岡だけの問題ではない。捜査による証拠の改ざん、捏造は、どこにもある問題だ。今、再審を闘っているすべての事件も、多かれ少なかれ、有罪にするために証拠を捏造されたり、改ざんされたりした上に、無実を示す証拠を隠されて苦闘している。「証拠を見して欲しい」と求めても、その証拠を独占し、裁判を主体的に牛耳るのが検察庁なのだから、なかなか真実を明らかにできなくて苦闘するのだ。

この異常を、すぐにも改革して司法に正義を取り戻したいものだ。