桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

検察と警察

2010-09-23 | Weblog
同じ穴のムジナと書いたが、この両組織、裏金仲間でもある。昔から税金泥棒仲間でもあり、親しいことは判るが、今日、前田事件で東京に呼ばれた元上司たちの姿は、仲間の親しさが判るものだった。
警察官が回りを囲み、取材陣を遮っていたが、立場的には監督指揮権は検察にあるが、実力は警察。こんなときは警察が力を使って検察を守り、諸悪には目こぼしをして貰う。実に判り易い関係が、今日のテレビ映像に見えた。
哀しいねぇ、哀れだねえ、検察は。

笑っちゃう

2010-09-23 | Weblog
前田問題に関して、今朝の朝日新聞には、亀井静香さんのコメントが載っている。いわく「こんなことが警察で起きたら、現場の課長や署長が責任をとるだけでは終わらない」と。
元警察官僚、亀井さんの気持ちは判るが、実際の警察は違うよね。
まず認識が違う。
警察による証拠改ざん、捏造行為は日常茶飯事。有りふれた話だ。狭山事件の万年筆。袴田事件のズボン。仙台北陵クリニック事件の血液検査結果。足利事件のDNA鑑定書だって改ざんだ。布川事件でも、真面目な人に救われたが、指紋を偽造しようとしている。
亀井さんは知らないんだね。警察こそ、犯罪者組織。自分たちが真実と思い込み、一度社会に発表した事件や被疑者に対しては、どんなことでもする。証拠の改ざんや偽造など、朝飯前なのだ。そして、その行為が罰されたことなど、これまでに一度もない。
亀井さんの認識は間違っている。警察の証拠改ざん、偽造行為が罰されたことはないのだ。
特別公務員捜査過失罪を作ろう!
「故意、過失にかかわらず、捜査において証拠を改ざんし、偽造した者は罰する。この犯罪は、別途法律をもって組織される者により、被害者の告発によって捜査されるものとする」
もし警察が常に正義によって捜査を行っている自信があるならば、この法律を恐れまいが、今の警察には怖いだろう。
しかし、冤罪の根源たる警察の悪辣な捜査や証拠の改ざん行為に歯止めをかけるには、絶対に法律は必要だ。
特別公務員捜査過失罪
「この罪を犯したる者は、その行為によって犯罪者とされた者と同等の罪を受けるものとする。なお、この法律は過去に遡及して被害者及び関係者の告発を許すものとする」
今や時効がなくなった日本だ。警察の犯罪行為も裁こう!
亀井さんが言わないことがあって、警察官僚が責任をとって辞職しても、必ず天下り先があり、ただ警察官としての地位を失うだけなのだ。だから責任をとっても痛くも痒くもない。
警察も検察も同じ穴のムジナ。ムジナには悪いが、徹底的に犯罪行為を駆逐して、本当に真面目な警察官や検察官の活躍する組織にしたいよね。
ねぇ亀井さん!

検察庁

2010-09-23 | Weblog
連日の証拠改ざん事件報道では、前田主任検事のしたことは、当時の大阪地検幹部も知っていたことが報じられ始めた。
やっぱり!だよね。
驚天動地と言う言葉があるが、あってはならない、あるはずがない検事による証拠改ざんを、もし地検幹部が聞いたならば、その反応は一つ、ただちに真偽を調査真偽、果断なる処置だろう。
ところが、大したことではないと認識され、放置された。
ここに検察庁の腐敗を見るし、感じる。
地検幹部にとっては、その程度の改ざん行為などは、驚くことでも処置すべきことでもないのが、彼らの常識なのだ。
俺は自分の再審で検察庁の行う証拠隠しの現実を知らされた。検察庁は無実を示す証拠を隠しても平然としている。そして、我々に対して「有罪論告を4時間行いたい」と言う。
証拠改ざんと証拠隠しな差異はない。本質は同じだ。検察庁が有罪と見込めば、それに反する証拠は隠す。有罪に反する証拠は改ざんする。無実の証拠を隠して当然とする組織ならば、証拠を改ざんもして、また当然なのだ。何も驚くことではなかろう。
検察首脳、法務省幹部の呟きも報じられるが、彼らは判っていない。真実や正義にもとる行為は、誰によっても許されないことを、まず検察首脳や法務省幹部は学ぶべきだろう。
それらに無感覚な連中の反省や調査など、全く無意味だ。こいつらを犯罪者として裁く法律を作るべきだ。検察官ゆえに許される犯罪行為は、あってはならない。
本木さんが語るように、検察は社会の正義や真実を守る大事な組織。ゆえに、絶対的な正義と真実が無くてはならないのだ。より厳しい立場を自覚させる法律を作ろう。
特別公務員捜査過失罪を作ろう。