桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

2010-09-08 | Weblog
弁護団事務局会議から取材を受けて、街に出れば、東京は雨も上がり、台風など、どこにあったのだという感じだった。
これならば自宅の水も心配あるまいと我孫子駅に来れば、成田線は止まっている。大雨!だと。
東京ではあがっていた雨も降ってるし、これは床下浸水?
帰って寝られれば、大したことはないが、どうなってる?
心配と期待?みたいな、変な感じ。

台風

2010-09-08 | Weblog
久しぶりの雨は台風が運んで来た。
朝、家を出るてきに細かな雨が降りだしていた。暑さ続きには気持ちの良い湿気。何日振りの雨だろうか。台風は、新潟辺りから東北地方を横断する進路が予報されていたが、福井県に上陸して神奈川県辺りを通る進路に変わった。
東京に着いた時間から雨足が強くなり、断続的な強さと弱さの雨が続いている。油断して準備した水中ポンプの電源を入れて来なかったから、帰宅するときに床下浸水になっていないか、少し案じられるなぁ。
日弁連から見渡す日比谷は、数百メートル先のビルが黒い霧に包まれ、空は、更に黒い雲に覆われている。

観劇

2010-09-08 | Weblog
布川事件には、色々な支援者がいる。
青年劇場と言う劇団の長老、後藤陽吉氏は、長く支援をして下さっただけではなくて、俺の結婚祝う会にも来て下さった。
そんな関係で公演のたび、後藤さんからご案内を頂いていたが、再審の活動や仕事もあり、なかなか行けない時期があったことで、後藤さんからのご案内は少なくなったが、今は違う方からの案内が届くようになった。
我が故郷の中学校の後輩になる川田結子さんが青年劇場にいて、彼女からの案内が来るのだ。川田さんのご両親は、我が守る会事務局長の友人だったり、不思議な繋がりもあるが、劇団の中で、どの女優さんにも負けない美女だが制作をしている。
今回の公演、「島」も行って来たが、広島原爆によって人生を狂わされた人々の物語は、かなり重かった。幾千億の人々が生きただろう地球の歴史、命の営み。生きて行くことを考えた時間になった。

冤罪二つ

2010-09-08 | Weblog
今朝の赤旗新聞には、二つの冤罪が取り上げられていた。
一つは袴田事件。
元プロボクサー、袴田巌さんは働いていた会社の専務一家が殺害された事件の犯人にされた。しかも、他の冤罪と同じように物的証拠を捏造されてもいる。

袴田事件に付いて、28点余りの証拠が開示されてのニュースだったが、捜査陣によって捏造された物証、味噌タンクから発見されたとされる衣類(袴田さんの物だとされ、そのズボンの端布が袴田さんの実家タンスから発見された)の捜査報告書などが出されたそうだから、何か捏造の発見が出来るのではないかと期待される。
もう一つは、この金曜日に判決がある郵便不正事件での村木厚子さんの談話記事だった。
村木さんは、法廷で不当な取り調べを否定した検察官に対して、取り調べを検証する手段がないことを語っていた。
これは可視化と言うことになろうが、袴田事件の証拠開示と言い、村木さんの可視化問題と言い、日本の裁判にある欠陥を示していると思う。
誰が考えたって、不当な取り調べをしないならば可視化をすれば良い。問題が生まれたならば、そのときに解決策を作れば良いのであって、端から問題を言って反対するのは、要は今と同じ自白強要しか取り調べ手段を持たない警察と検察の貧困、お粗末さを示す。
それに再三言うように、税金で集めた公的資料の証拠を、検察が一人勝手に取り扱い、裁判所にも見せない制度など、許されて良いはずがなかろう。
可視化など、当然。証拠は弁護士にも見せ、検察が有罪、無罪を判断したと同じ証拠、総てによって争われるべきことなども、また当然のことだろう。
俺は国賠裁判の中で、その誤りを主張して闘いを続けて行くつもりだ。