桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

押尾裁判

2010-09-15 | Weblog
裁判は推定無罪。しかし、日本の裁判は、推定有罪だ。自白中心で、自白さえあれば有罪間違いなし。客観的証拠など、全く考慮されない。だから、捜査側は、ひたすらに自白を求めるし、そのためなら手段を厭わない。
裁判員制度になり、少しは変わり始めた裁判だが、今、世間を賑わす押尾裁判は、かなり審理の難しい事件だ。
麻薬を使って死人が出、生き残った人が被告人。言葉しか証拠がないのでは、死人に口なし。被告人は助かりたい嘘を言い放題だろう。とは言え、裁判は推定無罪。検察が有罪を立証し得ないときは無罪にしなければならない。
押尾裁判は、果たしてどちらなのだろうか?
裁判員になった人々の苦悩を察するが、まあ常識体験を持つ国民が裁くのだから、その報道からの導かれる納得行く判断が出されるだろう!
俺?
う~ん、嘘は聞けば判るよね。俺ならば検察の弱腰求刑を厳しくて指摘するかな。美男子、嫌いだし。

菅原文太

2010-09-15 | Weblog
昔、トラック野郎という映画に主演していて刑務所でも、良く作品を見せられた。トラさんと同じシリーズ作品だったが、トラさんと較べてユーモアに品がない作品だった。
それは主演者には無関係だが、この菅原文太、良く政治のニュースになる。今日も、小沢の敗北を受けての感想を報知新聞に書いていた。
要は、小沢の敗北に失望、日本人に失望らしいが、その思いは良いとして、失望の理由が良く判らない。小沢一郎を「仁義の人」などとヤクザ映画に比して書いてるんだものなぁ、お里が知れる。
小沢一郎の政策、考えは、非常に説得力があった。確かに、具体性と政治哲学を感じない菅直人に較べれば上だ。判るが、金の疑惑は致命的だよね。
政治は国民の税金を動かす仕事。私的な繋がりの会社に税金を流し、バックさせて私服を肥やしてはならない。犯罪だもの。
田中角栄、金丸信。小沢一郎が師とした二人は、その金で哀れな末路を辿ったが、さてはて小沢一郎の末路はいかなるか?
俺とは見解の異なる菅原文太の評価を考えながら、一致する部分のアメリカの縄を断つ政治家が出て欲しいと思っている。