桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

一言

2010-09-12 | Weblog
俺たちの裁判があった一昨日、大阪地裁で郵便不正事件に無罪判決があった。
村木厚子さんを犯人に仕立て上げた検察が完敗したが、新聞各紙は辛辣に検察を批判した。
当たり前の批判だが、俺が一番、やはり!と思った点は、この事件でも検察は自分たちに不利な証拠を隠滅したことだ。
検察は取り調べ経過を記したメモを総て破棄していたのだと言う。なぜ?
調書の任意性を立証するに必要なのだから廃棄は、隠滅、無実の証拠隠しだ。
日本の検察は、一事が万事、こうだ。自分たちが決めたストーリーを守るためには、平然と証拠を隠すし、消してしまう。こんな連中に、何時までも、このままに裁判を任せて良いのだろうか?
証拠隠しは犯罪だ。犯罪者は罪につけなければ、社会の正義は保てない。
警察と検察の取り調べを、総て可視化し、何をしたのか、何があったかを裁判に明らかにする必要があるし、捜査過失罪を作り、悪質な検察の犯罪行為を撲滅する必要があるだろう。
まだ検察首脳のコメントはないが、恥を知れ、大林検察!

稲刈り

2010-09-12 | Weblog
連れ合いの実家では、昨日と今日が稲刈り。連れ合いの息子が一人、昨日からやっているはずなので、今朝は、俺たちも行った。
実家に着いてみると、連れ合いの兄貴も東京から来ていて、人手は心配なかった。
昨日、刈り取った稲を乾燥していたようで、まだ作業は始まっていなかった。雲があり、夜露が残っていることから、まず木の柱が腐り始めた囲いを直す仕事から始まった。
今の稲刈りは、始まればあっという間に終わる。
写真は、連れ合いの息子が乗っている稲刈り機。手前は、刈った籾袋を運ぶ耕運機。半日の野遊びと言う感じだったなぁ。

現地調査2

2010-09-12 | Weblog
何時も通り、ホテルからマイクロバス2台を出して貰い、布佐駅前へ。
途中、証言してくれた人の行動を追ってコースを走って貰った。
俺が社会に帰った後の現地調査で思うのは、年を重ねるごとに、参加者に見て貰うことが増えたことだ。
再審請求をして事実の解明が進み、隠されていた無実の証拠が明らかになって、初めは重要だった、嘘の目撃を語る渡辺昭一など、最後の昨日は、余り重要では無くなった。真実の力、展開は面白いものだと感じる。
写真は、布佐駅前の人待ち駐車場。

現地調査

2010-09-12 | Weblog
多分、最後の現地調査になるだろう今年は、再審公判と一緒に行い、金曜から土曜の日程になった。
その日程は公判予定が決まった後、急遽、変更されたものだが、長い運動の歴史がある力もあり、沢山の人が来て下さった。
ホテルマロウドつくば、もう宿泊することは無いかも知れない。
写真は、ホテルから見た裁判所、亀城公園。右側にある茶色の建物は、元拘置所があった亀城プラだ。

記者会見

2010-09-12 | Weblog
今回は、公判に続いて現地調査を行うためにホテルマロウドを借りての記者会見になった。
何時も通り、江川紹子さんが傍聴に来られ、一番前の席に座っていた。
当時の目撃者が証言したが、もう43年前のこと、かなり記憶が薄れたり、歪んでいたようだったけども、強く印象に残ったことの話は変わらないのだと感じた。自宅を出た時間の記憶は、当時の列車ダイヤによる街中の様子(列車が着くと街中が通りが多くなるから、その前に行った)が記憶の根拠だと言う部分は、俺も体験して知っていることなので納得出来た。
目撃した相手の個人名は、真実なのか、途中からの変化なのか、当時の記録が総て提出されていないのだから、何とも言いようがない。ただ、杉山でないとの言葉は、だろうなと思った。故に、この人の存在を警察も検察も隠して来たのだろうから。
しかし、43年前のことを証言させるなんて異常過ぎる。