連れ合いの愛猫、ゴンは、間もなく23歳になろうとしていた。
先週、別れて来たときは、まだ元気でしきりに餌を求めて鳴いていた。年末に、もうダメだと思う日があったのだが、また元気になって食べるようになり、これならば春を迎えられそうと思っていたのに、奈良から帰り、今夜水戸に電話したらば、昨日に逝ったとのことだった。
ゴンは生意気な猫だった。気に入らないと噛み付くし、間違って怒ろうものならば、こっちが忘れたころに飛び付いて噛み付いて逃げるような猫だった。
そんなとき、俺は真剣に怒った。理不尽に噛み付いたらば、どこまでも追い掛けて捕まえ、布団を被せて蹴ってやったこともある。
元来、猫は嫌いだったが、何時しかゴンは家族と感じて、俺の布団に入れて寝るようにもなった。
もう少し一緒にいられるかと思っていた矢先の死。ショックだった。
俺は身近に死を知らない。連れ合いの弟が亡くなったときも、それはショックだったが、共に過ごした時が少なかったから、連れ合いほどには痛みを感じなかった。でも、ゴンは違った。辛いものだね。
俺は両親の死を見ていないが、きっと見ていたらば辛さは計り知れなかったろうと思うゴンの死だった。
先週、別れて来たときは、まだ元気でしきりに餌を求めて鳴いていた。年末に、もうダメだと思う日があったのだが、また元気になって食べるようになり、これならば春を迎えられそうと思っていたのに、奈良から帰り、今夜水戸に電話したらば、昨日に逝ったとのことだった。
ゴンは生意気な猫だった。気に入らないと噛み付くし、間違って怒ろうものならば、こっちが忘れたころに飛び付いて噛み付いて逃げるような猫だった。
そんなとき、俺は真剣に怒った。理不尽に噛み付いたらば、どこまでも追い掛けて捕まえ、布団を被せて蹴ってやったこともある。
元来、猫は嫌いだったが、何時しかゴンは家族と感じて、俺の布団に入れて寝るようにもなった。
もう少し一緒にいられるかと思っていた矢先の死。ショックだった。
俺は身近に死を知らない。連れ合いの弟が亡くなったときも、それはショックだったが、共に過ごした時が少なかったから、連れ合いほどには痛みを感じなかった。でも、ゴンは違った。辛いものだね。
俺は両親の死を見ていないが、きっと見ていたらば辛さは計り知れなかったろうと思うゴンの死だった。