夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

大井川鉄道

2015-08-30 22:17:00 | ノンジャンル
SL運行老舗の大井川鉄道が経営危機になっている事を知っている方は多いと思います。
つい最近では旅客輸送のダイヤを大幅に減らし、結果観光列車の比重が9割になっているようです。




その原因は通勤客や一般客の減少ですが、やはり地方鉄道のアキレス腱が車ということです。
魅力ある地方鉄道として根強い人気を誇る会社ですが、その観光収入も減少をしているとか。その一つに昼間の観光バスの運転手の労働距離が大きな影響を与えているようです。

二人にすれば問題はないのですが、経費がかかり運賃が高くなったり、人員を回す余裕がなかったりして、行きたいけど行かれないというジレンマもあるようです。
団体客が減れば即減収になる地方鉄道では、二重苦ということでしょうか。

きかんしゃトーマスの登場で黒字に転じたものの、今までの累積赤字を解消するには程遠く、トーマスの使用期限もあと1年ほどのようです。
蒸気機関車の動態保存で頑張る貴重な会社ですから、地域との連携や観光対策を見直さないと存続も危ぶまれますから、今が正念場かもしれません。

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5 コメント

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Unknown (N藤史郎)
2015-08-31 23:45:57
 地方鉄道は収益をバス事業で上げている例が多く見られますね。鉄道はとっくに廃止してしまってバスやタクシーなどを中心に成り立っていても社名に「鉄道」を残しているのが面白いですが、それだけ鉄道というものが地域にとって大切なことを会社も自覚しているということなのでは、と想像しています。大井川鉄道の場合、返すまでに至らないまでも、最近の業績が「クロ」なのであれば、「まぁ、よし」、とするべきでしょう。
 ファンド(村●とかハゲタカでは困りますが・笑)が支援に乗り出しているのであれば、希望は見えると思います。観光バスの運転手さんの走行距離の「適正化」などによって、人件費がかさんでいることはあるとおもいますが・・・。
 これだけ蒸気機関車や旧型車両の維持に実績を積み重ねていたのですから、イギリスの保存鉄道のようにより観光に軸足を置いた経営が求められると思います。その際には社長が仰るようにボランティアの導入を含め、自治体がその地域の特長を鉄道を通してどう生かし、発展につなげていくか、を総合的に考えることが大切だと思います。「縦割り行政」が横行していては難しいかな、一抹の不安を覚えるところではあります。
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Unknown (KIMI2)
2015-09-01 23:01:20
地方交通における鉄道は、もはやお荷物になったとは言われる時代です。
確かに一日数本の運行しかないようでは、鉄道のダイヤに合わせて生活するというのも難しいです。

自家用車の普及や、バス輸送は地方鉄道にとってかなりの痛手であると言えます。
鉄道は設備投資に莫大なお金がかかりますから、車と比較すると、この差を埋めるなんてことは到底無理です。

おまけにここ数年、路線バスの旅なるものも流行ってきてますから、ローカル線の旅の強敵になりつつあります。

乗車率を上げるには、その地域の実情に合わせた取り組みが必要でしょうし、鉄道は観光資源の確保においては重要な財産だと思います。

近年では地域住民の意識の低さから、鹿島鉄道が廃線となり、あの美しい霞ヶ浦を車窓から眺めることもできなくなりました。
観光資源の発掘に消極的な自治体や、鉄道会社の体質が消えさせたと思えなくもありません。

利用する人たちが存続運動を行いましたが、廃線ありきの風潮を変えることができなかったのは悔やまれます。

大井川鉄道も観光誘致にさらに本腰を入れて、周辺の都市部からアクセスしやすい対策を打ち出さなければ、SLの動態保存もままならない事態になるかもしれません。
地元のバス会社等と協力して、観光客の掘り起こしができないのかなと思う次第です。
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Unknown (N藤史郎)
2015-09-02 23:07:01
 大井川鐵道は本線の大井川沿いの風景の素晴らしさのみならず、森林鉄道の井川線、その沿線にある接阻峡、寸又峡温泉、そして長島ダム、アプト・・・観光資源には事欠きませんから、今後も観光路線としての発展が期待できますね。車社会になって、鉄道事業の持続が困難となって廃止が相次いでいるわけですが、以前、「らじ店主」様がご指摘になっていた、線路が剥がされ、駅が無くなると、街はたちどころに消滅する、というお話。これは心に留めておかなければなりません。
 そもそも、街づくりは駅を核に計画され、発展していくことが多かったので、核が無くなってしまえばそこに行かなければならない主たる理由も消滅してしまうので、当然と云えば当然ですが、乗降客とその周りに住む人を対象にしていた商店も経営が成り立たなくなる・・・という悪循環が起こるわけですね。車であちこち、もうばらばら。後から道路を整備してそこに「道の駅」などを作ったところで、それが新たな核になるわけがありません。寧ろ道路整備は街やコミニュティを分断し、破壊することもあります。歴史的名電車もいいですが、これからは旧国鉄の1M電車でも購入して、単行運転にしてでも、運転本数を増やす努力をなさって、地域の足としての機能も果たし続けていただきたいと思いました。
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Unknown (KIMI2)
2015-09-06 00:10:52
N藤史郎さまのご指摘のように、日本の街の形成は鉄道を中心として成り立っていることが多いですね。

道路の新設やバイパス建設で、近年では街の中心より郊外への発展が中心になっています。
特に地方にはその影響が大きくて、交通不便地帯に暮らす方には、それぞれ1人に1台のマイカーがあるといった現状もあります。

車社会が悪いのかといえばそれは別問題で、都会への人口集中による過疎化と、駅前の道路も狭く土地も余裕がなく駐車できるスペースも限られるため、再開発のままならない等の地域問題があると思います。

都会では交通機関が網の目のように充実しており、車がなくても不便で困るといったこともない環境とでは比べようもないですね。

地方鉄道を維持していくには、車主体の環境をどの様に鉄道へ絡ませるかではないでしょうか。
弱体化した鉄道会社に、大きな駐車場を用意させて、鉄道に乗り換えてもらうなんてことはできませんし、利用者もわざわざそんな事とも思うでしょう。
まずは地域の意識を変える事から始めないと、鹿島鉄道のようになってしまうことは明らかです。

そんな中今まではマイナーだった、いすみ鉄道が世間にも認知されてきて、鉄道のあり方を提案しているように見えます。
地域にどう絡まっていくのか、また、他の地域の人たちに興味を持ってもらえるにはどうするのか、啓蒙運動が必要とされているのかもしれませんね。
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Unknown (N藤史郎)
2015-09-06 11:20:19
規格にもよりますが、道路はいったん建設されると、その維持費用に毎年巨額な予算が計上されることになり、関係者にはまことにおいしい事業なのだと思います。それゆえ、公共事業費が膨らみ財政を危機的状況に追い込んでいる、大きな要因ともなっているのですが。それに較べれば、地方零細鉄道の維持費はたかが知れていると云えるかもしれません。ほんとうはもっと充実させたいのに、お金がないのですから(笑)。Kimi2社長の仰るまさにその通りで、行政レベルでやらなくてはならないことがもっともっとあるはずです。そのための啓蒙、ヨーロッパで盛んに行われている「パークアンドライド」、日本の地方都市よりもずっと人口の少ないところでも盛んなのに、視察に行った担当者は観光に行ったわけでもあるまいし、と苦々しく思っていましたら、先日、伊豆箱根鉄道駿豆線に駐車場が設けられているのを見まして、希望を持った次第です。今後は駐車料金の補助の充実など、行政のさらなるバックアップに期待したいところです。
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