13.資料館
民鉄として大きな規模を誇りながら、資料館として独立したものがないのは不思議に思うところです。東武も東急も規模こそ大きくはないものの、一般の人や沿線住民への鉄道認知のため博物館を所有しており、他の鉄道会社も博物館とまでは行かなくても、資料室のようなものを持っている所も有りますから、西武もこのあたりを一考して欲しいなと思います。
保谷留置線跡)
横瀬機関区に保存車両を保管して、年に1回フェステイバルを行っていますが、昨年の大雪で機関庫が壊れているので、今後の保存場所は空き地となっている保谷電車区か、所沢工場の跡地に複合ビルを建て、その中に保存展示スペースを設ければと妄想を抱いているわけですが、どこにでも作ればいいという代物ではないので、やはり集客率や利便性を考えると、上記の2箇所が最適ではないかと思われます。
(横瀬機関庫)
ただ、所沢工場跡地は再開発に絡む問題があるようなので適正な場所と言えるかわかりませんが、新宿線と池袋線が交わる拠点で本社もあるですから、あの跡地の利用をしない手はないと思います。
保存するにはお金がかかりますが、自社の歴史を守ることは必要なので、いつでもだれでもが見学できる施設がほしいものです。
14.現役車両について
現役の車両で車齢が進んでいるのは、N101、2000系、4000系、10000系。この中でも看板電車である10000系は登場してから22年経ち、特急車両としてアコモや、デザイン的にも古くなってきていると思います。デビュー時からニューレッドアローという名称になっていますが、カラーリングは暗い色主体で赤帯は小さく、初代のレッドアローと比較すると目立ちません。
丸みのある正面や全体のフォルムがあの塗装で暗く感じられる要因です。そのためアピール面では地味と言えるでしょう。その中でレッドアロークラシックとして塗色変更された車両は遠くからも目立ち、やはりこのカラーリングの方が名称共々合っています。
(10000系車内)
10000系は新宿線に定時特急の設定をという事で小江戸として登場しましたが、観光特急という位置づけより通勤特急として見た方がよく、車内設備はあっさりとしたものになっています。汎用性を考えればこれで良いともいえるわけですが、近年はゆとりをもった感性に訴えるインテリアが主流になっているので、そろそろ新しい設計の特急専用車両が必要になってきているのではないかと思います。副都心線の開通で秩父とみなと未来まで直通できるようになったので、地下鉄乗り入れ対応の直通専用の特急車両の誕生も夢ではないように思います。新型が出たときには現行の10000系のインテリア変更を行うというのも手でしょう。2種類の違った性格の特急があれば趣味的には面白いと勝手に思って期待しているわけです。
(東伏見)
一方新宿線にも休日の直通秩父行きがあってもいいように思います。4000系が昨年2日間だけ運用されましたが、もっとこの車両を活用する事が出来れば利便性も上がるのではないでしょうか。その4000系も初期導入車両は27年を過ぎているので、N4000系が出ても不思議ではないといえます。
可変ホームドアが主要駅に設置されれば、2扉のこの電車も定期運用で本線に入線する事も多くできるようになるかもしれません。私個人としては西武車両のなかでこの4000系が個性的で旅情を誘うという点で一番好きな車両です。
2000系初期車両は通勤車としてすでに39年を経過していますが、なぜか事故を起こした車両以外は廃車されずに、車体の更新工事を受けながら永らえている貴重な車両と言えます。いまだに本線で運用され大切にされているわけですが、近年は座布団が区分けタイプで固くなり、あまり座り心地の良い車両とは言えません。もともと戸袋窓がないので車内は他の車両と比べると暗いことは前にも述べました。内装更新工事も行われているのですが、それでも古さ感はぬぐえないものがあります。
N101系も同じ年数を経過していますが、こちらは3000系との入れ替えを免れているので、今後もしばらくは使用されていくのでしょう。
30000系はユニークな顔と西武では初めて裾絞りのワイド車両となりました。車内デザインはソフトでシートも遊び心があって面白い車両だと思います。座布団も20000系よりは厚くなり乗り心地は少し良くなっていますが、先頭車の運転席後ろの裾絞りのドアは走行中の風圧でガタガタ音が出るのが気になるのと、他の車両より開閉時のドアの音がうるさいのがマイナス点です。20000系に引き続き日立製になっているので、今後も日立がメインメーカーになるのではないかと思いますが、細かい部分を改良した編成が出てくる事を望みます。
他社線乗り入れ用の6000系は、3タイプの車体をもつユニークな形式で、製造年によって作り分けているところが興味深いです。有楽町線に乗り入れするのに時間を要し、新宿線にも数本使用されていたが、ようやく本来の目的を果たしているといえます。
車両デザインは東急タイプのデザインともいわれますが、よくまとまっていて出来のいい車両だと思います。車内も白基調で明るく座布団も座り心地はいいのが特徴です。ユニークなのはこの車両の製造時には他社ではワンハンドルが主流になっていたのに、ツーハンドルを採用した事です。ワンハンドルより停止の際のショックが少ないのがツーハンドルの利点ですが、運転手の技量がはっきりとわかるので、他車線での運転手乗り比べを体験してみるのも面白いでしょう。
民鉄として大きな規模を誇りながら、資料館として独立したものがないのは不思議に思うところです。東武も東急も規模こそ大きくはないものの、一般の人や沿線住民への鉄道認知のため博物館を所有しており、他の鉄道会社も博物館とまでは行かなくても、資料室のようなものを持っている所も有りますから、西武もこのあたりを一考して欲しいなと思います。
保谷留置線跡)
横瀬機関区に保存車両を保管して、年に1回フェステイバルを行っていますが、昨年の大雪で機関庫が壊れているので、今後の保存場所は空き地となっている保谷電車区か、所沢工場の跡地に複合ビルを建て、その中に保存展示スペースを設ければと妄想を抱いているわけですが、どこにでも作ればいいという代物ではないので、やはり集客率や利便性を考えると、上記の2箇所が最適ではないかと思われます。
(横瀬機関庫)
ただ、所沢工場跡地は再開発に絡む問題があるようなので適正な場所と言えるかわかりませんが、新宿線と池袋線が交わる拠点で本社もあるですから、あの跡地の利用をしない手はないと思います。
保存するにはお金がかかりますが、自社の歴史を守ることは必要なので、いつでもだれでもが見学できる施設がほしいものです。
14.現役車両について
現役の車両で車齢が進んでいるのは、N101、2000系、4000系、10000系。この中でも看板電車である10000系は登場してから22年経ち、特急車両としてアコモや、デザイン的にも古くなってきていると思います。デビュー時からニューレッドアローという名称になっていますが、カラーリングは暗い色主体で赤帯は小さく、初代のレッドアローと比較すると目立ちません。
丸みのある正面や全体のフォルムがあの塗装で暗く感じられる要因です。そのためアピール面では地味と言えるでしょう。その中でレッドアロークラシックとして塗色変更された車両は遠くからも目立ち、やはりこのカラーリングの方が名称共々合っています。
(10000系車内)
10000系は新宿線に定時特急の設定をという事で小江戸として登場しましたが、観光特急という位置づけより通勤特急として見た方がよく、車内設備はあっさりとしたものになっています。汎用性を考えればこれで良いともいえるわけですが、近年はゆとりをもった感性に訴えるインテリアが主流になっているので、そろそろ新しい設計の特急専用車両が必要になってきているのではないかと思います。副都心線の開通で秩父とみなと未来まで直通できるようになったので、地下鉄乗り入れ対応の直通専用の特急車両の誕生も夢ではないように思います。新型が出たときには現行の10000系のインテリア変更を行うというのも手でしょう。2種類の違った性格の特急があれば趣味的には面白いと勝手に思って期待しているわけです。
(東伏見)
一方新宿線にも休日の直通秩父行きがあってもいいように思います。4000系が昨年2日間だけ運用されましたが、もっとこの車両を活用する事が出来れば利便性も上がるのではないでしょうか。その4000系も初期導入車両は27年を過ぎているので、N4000系が出ても不思議ではないといえます。
可変ホームドアが主要駅に設置されれば、2扉のこの電車も定期運用で本線に入線する事も多くできるようになるかもしれません。私個人としては西武車両のなかでこの4000系が個性的で旅情を誘うという点で一番好きな車両です。
2000系初期車両は通勤車としてすでに39年を経過していますが、なぜか事故を起こした車両以外は廃車されずに、車体の更新工事を受けながら永らえている貴重な車両と言えます。いまだに本線で運用され大切にされているわけですが、近年は座布団が区分けタイプで固くなり、あまり座り心地の良い車両とは言えません。もともと戸袋窓がないので車内は他の車両と比べると暗いことは前にも述べました。内装更新工事も行われているのですが、それでも古さ感はぬぐえないものがあります。
N101系も同じ年数を経過していますが、こちらは3000系との入れ替えを免れているので、今後もしばらくは使用されていくのでしょう。
30000系はユニークな顔と西武では初めて裾絞りのワイド車両となりました。車内デザインはソフトでシートも遊び心があって面白い車両だと思います。座布団も20000系よりは厚くなり乗り心地は少し良くなっていますが、先頭車の運転席後ろの裾絞りのドアは走行中の風圧でガタガタ音が出るのが気になるのと、他の車両より開閉時のドアの音がうるさいのがマイナス点です。20000系に引き続き日立製になっているので、今後も日立がメインメーカーになるのではないかと思いますが、細かい部分を改良した編成が出てくる事を望みます。
他社線乗り入れ用の6000系は、3タイプの車体をもつユニークな形式で、製造年によって作り分けているところが興味深いです。有楽町線に乗り入れするのに時間を要し、新宿線にも数本使用されていたが、ようやく本来の目的を果たしているといえます。
車両デザインは東急タイプのデザインともいわれますが、よくまとまっていて出来のいい車両だと思います。車内も白基調で明るく座布団も座り心地はいいのが特徴です。ユニークなのはこの車両の製造時には他社ではワンハンドルが主流になっていたのに、ツーハンドルを採用した事です。ワンハンドルより停止の際のショックが少ないのがツーハンドルの利点ですが、運転手の技量がはっきりとわかるので、他車線での運転手乗り比べを体験してみるのも面白いでしょう。