年度末を迎え、退職者たちのセレモニーがあちこちで行われる時期。帰り際、職員が退職して行く姿を見送った。役所や会社では毎年この光景が繰り返されているのだ。明日はもっと多くの職員が退職したり職場異動を余儀なくされる。会社努めの経験がないのでその場面に慣れていない。慣れたところでどうって事はないのだろうが、見慣れない光景なので違和感がある。しかも役所内の異動なんてたかが知れていると思うが、職員たちはあーだこーだと言い合っている。あそこで一生を終えるのか。終えてもいいけどつまらないと思わずにやって来れたのか? つまらないと思いつつも我慢し、耐えたのか? 他人の事だからどっちでもいいが、理解し難い。もっとも羨ましいと感じるのは年金額の多さ。老後の生活に困らないところはいいなー。若い頃、親に「老後は直ぐにやってくるぞ。今から考えておけ」と言われた事を今更ながら思い出す。確かに彼らの言い分は正しかった。でもなー、こんな生き方しか出来ないのが私。しゃーないじゃないか、と反省しつつ反発を繰り返す。
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