2020年10月6日 映画・日日是好日

　数年前の公開時、話題になっていたので劇場へ観に行こうと思いつつ時期を逃した作品。大森立嗣監督の次回作公開が迫った事で彼の前回作がテレビで流された。淡々とした日常を丁寧ね扱った内容で好感が持てた。黒木華さんと多部未華子さんの普通な感じもイイ。お茶の先生役で映画全体を締める役まわりの樹木希林さんもいつも通りの演技で安心して観ていられた。もっとも病気の影響か声に張りがなく、セリフがハッキリしないところがあって多少気になった。体調を思えば仕方がないデキだったのだろう。俳優陣の中で更に好感が持てたのは黒木華さんの父親役の鶴見慎吾さん。自分の事を棚に上げて言えば、彼もそんな年になったんだなーと。渋さが出てとても良かった。普通の父親なんだけど、やさしさにあふれていて暖かかった。居そうでいない理想の父親。ラストまで淡々と進行し、タイトル「日日是好日」の意味が良ーくわかった。原作本は書店で手に取ったが面白そうではなかったので購入を見送ったが、映画は◎。またこんな作品を観たい。