朝のラッシュがおさまった時間帯の山手線に乗車。座席に座っていたサングラスをかけた美しい人を見かけた。色白の肌に濃紺・ノースリーブのワンピースが良く似合う。年齢は30代半ばくらいか。通常、電車内の乗客は95%の割合でスマホをかざしている。ゲーム遊びに忙しく動く手や画面を見入りしかめっ面の男や女、LINEをする男女の当たり前過ぎる光景を見慣れているのが現状。そこに異質な雰囲気で座っていたのが彼女。最初は自分が何に違和感を覚えているのか分からなかった。一昔前なら当たり前だった電車内での姿。悠々と雑誌を読み、ゆったりとページをめくっていたのだ。出版関係者か? 今時雑誌を読む人なんて見かけたためしがない(私自身は時々中長距離の電車内では雑誌を読むが)のでそんな下世話な事を考えた。こんな人がいるのだ、と妙に感心。いて当たり前ではあるのだが、この前そんな姿を見かけたのはいつだっけ? 見た目で人を判断してはいけないとは思うが、かっこよかったなー彼女。あんな風に自分らしくありたい(いつもそう思ってはいるのだが)と改めて思った。