近所のスーパーはライバル店がないせいで、呑気な商売をしている。野菜をはじめ生鮮食品の鮮度は悪く、品数も少ない。住んでいる人はかなりいるのに他に店舗がない為にそんなスーパーでも成り立っているのだ。学ぼうとしない店側の姿勢に行く度、腹が立つ。暑い中、今日も仕方なくそこへ行った。店内にはそれなりに客はいる。しかし野菜たちに元気はなくしなびたキャベツが目についた。買おう、と言う意欲を失う。歩いていると何かが足元で転がった。何? パンくずのように見える。拾っても捨てる場所が見当たらないのでそのまま進む。しばらくしてまた何かに当たった。歩いていて気になったので店員に伝えようかと思ったが嫌な顔をされるのがオチ、とも思えてやめた。レジ付近まで来るとそれはあちこちに転がっている。こどもが歩きながら食べていたもの? なのか。小さな食べくずではなく、かなりゴロンとしているので高齢者がつまずかないか、と気になった。気にはなったが、その店の将来を案じる気は毛頭ないのでそのままにした。ゴミをまきながら買い物をする客とゴミに気づきもしない店。そんな地域に住んでいる事に恥ずかしさを感じる。