2016年9月13日 映画・夏の終わり 満島ひかり

　数年前に楽しみにして映画館へ観に行った”夏の終わり”を改めて観た。当時も楽しみにして出かけたわりには内容が分かり難かったのと何だか分からないが、思っていたほど面白くはなかった。今回観返してみて何故面白くなかったのかがようやく分かった。主人公役つまりは瀬戸内寂聴さん役を演じていた満島ひかりさんがつまらなかったのだ。彼女はいろんな役を演じても上手い、と言われている。けれど本当にそうなのか？　瀬戸内さんを演じるには色気がまるでなかった。こうばっさり言い切ってしまうのは失礼だが、本当にそう感じたのだから仕方がない。愛人役の綾野剛さんも下手。スタイルが良くて何となく影があってカッコいい風ではあるが演技力はない。もうひとりの愛人役の小林薫さんだけが役になり切っていたがように感じた。彼のファンだからやや贔屓目かも知れないが。満島さんも綾野さんももっと年齢が上がればいい味が出るに違いない。あの役を演じるには少し若過ぎたのでは？　と再見して感じた。