数年前に彼が出版した本「ショーケン」(講談社刊)を読んでいる。特別面白い事はないのだが、昔話しを延々と端的に綴っていて当時を回顧しながら読み進むと楽しい。当時を回顧、とは言っても彼と同じ時代を生きてきたわけではないので適当に想像の世界で遊ぶのだ。これは今時の若者たちには分からない感情だろうなぁなどと勝手に解釈。それもまた楽しい。それにしてもショーケンはかなりのマザコン。これには本人自身も頷くだろう。だいたい本の最初に「母に捧げる~」的な事が書いてあった。60歳にもなろう男がこんな風に恥ずかし気もなく母親の事を口にする。その心情は理解し難いが、逆にそんなものなのかとも感じられる。それとやっぱり、と思わされるがモテモテだったんだね。だからこその女性遍歴。でもそれも母親を意識しての行為だったのではないか? 常に母に抱かれていたい、その思いから女性に魅かれ、くっ付いては離れる事を繰り返したのでは? 今の方と永遠の愛が続きますように。