スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典名古屋グランプリ&スピノザ主義者

2023-12-22 19:34:18 | 地方競馬
 昨晩の第23回名古屋グランプリ
 サンマッハは発馬後のダッシュがまるでつかず5馬身の不利。レース前半はマテリアルガール,ミトノオー,メイショウフンジンの3頭が並んでレースを引っ張る形。4馬身差でグランブリッジ。2馬身差でテリオスベル。4馬身差でアナザートゥルースと続き,そこからセイカメテオポリス,ディクテオン,トーキョーサバク,オニジオオタニまでは固まって続きました。3馬身差でトランスナショナル。4馬身差の最後尾にサンマッハとかなり縦長の隊列。ミドルペースでした。
 2周目の向正面で前の3頭から単独の先頭に立ったのはミトノオー。マテリアルガールとメイショウフンジンは後退し,内からテリオスベルが追い上げてきました。3コーナーでは先頭のミトノオーを内から追い抜いたテリオスベルが先頭に。ミトノオーは後退し,内からグランブリッジ,外からディクテオンの追い上げ。直線の入口に掛けてテリオスベル,グランブリッジ,ディクテオンの3頭が雁行になり,直線の入口では外のディクテオンが先頭に。テリオスベル,グランブリッジの順に力尽き,直線先頭のディクテオンがレコードタイムで優勝。グランブリッジが2馬身差で2着。テリオスベルが6馬身差で3着。
 優勝したディクテオン浦和記念からの連勝で重賞2勝目。このレースはペースが極端に速かったというわけではなかったのですが,前の競り合いが長く続いたことが影響して,ミトノオーとメイショウフンジンは苦しくなりました。このためにレースの前半は後方に構えていた馬たちの争い。2着と3着は牝馬でしたから,騙馬であるこの馬にはその分だけ有利になったという感じです。重賞連勝は強い馬を相手にしてのものではありませんが,連続して同じような内容で勝ちましたから,この馬自身はもう少し上のレベルで戦える可能性があるように思えてきました。父はキングカメハメハ。母の父はキングヘイロー。母は2013年にJBCレディスクラシックを勝ったメーデイア。Diktaeanはゼウスの生誕の地。
 騎乗した愛知の岡部誠騎手は2019年の名古屋グランプリ以来の重賞4勝目。第12回第14回も勝っていて名古屋グランプリは4年ぶりの4勝目。管理している吉岡辰弥調教師は第21回以来2年ぶりの名古屋グランプリ2勝目。

 僕はスピノザの本当の姿というのを,哲学者のスピノザの姿という意味に解します。したがって,スピノザの本当の姿を理解するということは,スピノザの哲学を理解するという意味に僕は解します。その哲学の骨格となっているのは,その哲学の基礎的部分を裏付ける論理構成です。なのでその基礎部分の体系の論理づけがどのようになっているのかということを研究することは,単に学問的な意味があるというだけでなく,スピノザの本当の姿がどのような姿であるのかを知るためには不可欠な条件であると考えるのです。しかもこのことは,単にスピノザの本当の姿を知るというだけでなく,当人がスピノザの本当の姿になるというためにも必須の条件であると僕は考えています。
                                   
 スピノザの哲学というのは,当然ながら基礎的部分だけで構成されているわけではありません。基礎的部分を骨格とするなら,そこに様ざまなものが肉付けされることによって,本当の姿になるのです。僕がみるところ,工藤は肉付けされたその部分のことをスピノザの本当の姿といっているように思えます。しかしこの肉付けは,骨格に応じてなされるものなのです。仮に肉付けの部分だけをみてそれと同じ肉付けをしてみたところで,それがしっかりとした骨格に支えられているのでなければ,その肉はどこかで支障を来すことになります。一方,骨格がしっかりとしていれば,その骨格に応じて自然と肉がついていくのであって,肉付けされた部分だけに着目して同じように肉をつけていく必要はありません。つまり,スピノザが哲学的に示している指針だけを模倣しようとしてもどこかで無理が生じてしまうことになるのに対し,基礎的部分の論理体系がどのようになっているのかということをきちんと理解しさえすれば,哲学的に示されている指針を模倣しようとしなくても,自然と模倣してしまうようになるのです。
 スピノザの哲学を模倣するということは,スピノザ主義者であるという意味だと僕は考えます。したがってスピノザ主義者になるためには,スピノザの哲学の論理体系の整合性の探求が必要条件であって,これは必要条件であると同時に十分条件でもあると僕は考えます。

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