スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

プラチナカップ&ターニングポイント

2024-05-22 18:58:49 | 地方競馬
 第7回プラチナカップ
 ボンディマンシュは立ち上がって2馬身の不利。ツーシャドーが逃げて2番手にアランバローズ。3番手にブルベアイリーデとポリゴンウェイヴで5番手にアマネラクーンとブンロート。2馬身差でジャスティン。3馬身差でティーズダンクとサヨノグローリー。2馬身差でスマートセラヴィー。3馬身差でボンディマンシュ。最後尾にカジノフォンテンという隊列。最初の600mは35秒7のハイペース。
 3コーナーからツーシャドーとアランバローズが雁行。コーナーで一旦はアランバローズが前に出たのですが,また内のツーシャドーが盛り返しました。4馬身ほど離れた3番手にアマネラクーンが上がり,その外のサヨノグローリーが4番手に。直線に入ってもツーシャドーとアランバローズの競り合いが続き,外からアマネラクーンも差を詰めていき,3頭が並ぶようにフィニッシュ。外のアマネラクーンが差し切って優勝。ツーシャドーがクビ差の2着に粘り,アランバローズがアタマ差で3着。大外のサヨノグローリーは4分の3馬身差で4着。
 優勝したアマネラクーンは南関東重賞初制覇。浦和の1400mを中心に走ってきた馬で,これまで24戦して16勝。南関東重賞では勝てていなかったのですが,この条件であればいつ勝ってもおかしくないと思っていました。今日は前の2頭の競り合いに乗じたところはありますが,この条件であればこれからも大きく崩れることはないと思います。ただ,年齢的にこれ以上の上積みは難しいでしょう。祖母は2001年にさきたま杯と兵庫ゴールドトロフィーを勝ったゲイリーイグリット
 騎乗した船橋の森泰斗騎手クラウンカップ以来の南関東重賞60勝目。第1回,3回に続いて4年ぶりのプラチナカップ3勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞66勝目。第2回以来となる5年ぶりのプラチナカップ2勝目。

 第三部諸感情の定義一のように,与えられたその各々の変状affectioによってあることをなすように決定されると考えられる限りにおいて,ということをつけ加えれば,精神mensが自身の欲望cupiditasないしは衝動appetitusを意識し得るということが出てくるのです。
 これをつけ加えなければならなかったのは,いい換えれば欲望の定義Definitioのうちに欲望する人間の精神mens humanaが自身の欲望を意識し得るということを含めなければならなかったのは,國分が指摘しているように,スピノザの哲学における定義の要件に関係していると思われます。國分はこの定義は,定義されているもの,この場合でいえば欲望の特性である,欲望は欲望する人間によって意識されるものであるということを,定義そのものから導き出すことができる,発生的定義の模範的な例であるとしています。これに対して,第三部定理九備考でいわれている,意識される限りでの衝動であるという欲望の定義は,発生的定義に対していえば,名目的定義なのです。つまりそれは,欲望という語をこのような意味で用いますという宣言にすぎないのであって,その宣言が,第三部諸感情の定義一において,発生的定義あるいは実在的定義に書き換えられているのです。國分はこの定義は,『エチカ』の中にあるいくつかのターニングポイントのひとつであるといっていたわけですが,これがターニングポイントであると國分がいうことの具体的な意味になります。
                                        
 國分もいっているように,このターニングポイントには意識conscientiaというのが決定的な関与をしています。これは,発生的定義となるようにスピノザが含ませたかったことが,この定義の中に,欲望は欲望する人間の精神によって意識され得るということを含めることであったといっていることから明白であるといわなければなりません。ですから,スピノザは人間の本性natura humanaと意識を明確に関連付けようとしているのです。他面からいえば,人間の現実的本性actualis essentiaである欲望を,人間は意識することができるということは,スピノザにとっては重要なことであったのです。第三部諸感情の定義一は,人間は自身の現実的本性を意識し得る,あるいは意識するということを,その意味として含んでいるのです。

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