スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

西海国立公園賞&第一部公理六からの派生

2006-12-11 23:06:44 | 競輪
 佐世保記念の2日目優秀として争われた西海国立公園賞(動画。めちゃくちゃ重いかも)。並びは昨日の予測通り。前受けが市田選手,3番手に武田選手,5番手に小嶋選手,後方の8番手から三ツ石選手で周回。残り2周から三ツ石選手が上昇し,バックでは抑えて先行態勢に入りました。小嶋選手の上昇がやや中途半端だったので,残り1周のホームから武田選手が発進。このとき小嶋選手があんこになって浮いてしまい,入れようとした番手の村本選手と市田選手が絡む形になりました。武田選手はバックでは完全に出きり,番手の阿部選手と共に後続を離したので,これで決まったと思ったのですが,立て直した小嶋選手が後続のもつれの関係で単騎の捲り。直線ではこれが届いて1着。三ツ石選手の番手からうまく切替えに成功した大塚選手が2着で,武田選手は3着。やや波乱の結果となりました。小嶋選手の強さが光ったレースであったと思います。

 公理六から次のことが出てくると僕は考えています。この公理は観念の観点からいわれていますが,逆に実在(形相的事物)の観点からもいうことが可能で,その場合,すべての形相的有(事物)はその真の観念と一致するということになります。これが成立していることは,そうでなければ公理六が成立するとはいえないということから明らかでしょう。したがって,すべての形相的有にはその客観的有(真の観念)があるということになり,知性は存在する(存在し得る)事物についてはそれをすべて矛盾なく(真に,あるいは十全に)認識することができるということになります。すると今度は逆に,知性が矛盾なく認識し得るものは,どんなものでも形相的に実在する(実在し得る)ということがここから出てきます。つまり公理六には,実在するものは矛盾なく概念できるということと,矛盾なく概念できるものは実在するというふたつの事柄が,別種の公理として含まれていると僕は考えているのです。スピノザは第二部定理七を証明するのに第一部公理四に訴え,認識論的ないわば迂回を経てこれを実在的に証明したのですが,もしも公理六からこれらふたつの事柄を抽出してこちらに訴えていれば,直接的に実在的証明をし得たのではないかと僕は思っています。

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