スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞北海道スプリントカップ&形相的な場合

2013-06-13 20:28:23 | 地方競馬
 今年もJRA勢の上位独占ではないかとみていた第17回北海道スプリントカップ
 サマーウインドが逃げるだろうと思っていましたが,川崎のキョウエイロブストが先手を奪いました。サマーウインドは外で,エンジェルツイート,アウヤンテプイ,ティアップワイルド,マルカバッケンとほとんど一団となって続きました。最初の600mは34秒2でハイペース。
 キョウエイロブストは3コーナーで一杯に。サマーウインドが先頭に立って,ティアップワイルド,マルカバッケン,アウヤンテプイの順になり,最内枠から外に出して追い上げてきたのはセレスハント。直線に入って一旦はサマーウインドが後ろとの差を広げ,復活かと思わせましたがゴールまではもたず,まずマルカバッケンが出ましたが,大外のセレスハントの脚が良く,最後は1馬身半の差をつけて快勝。マルカバッケンが2着。一旦は下がりかけたように見えたティアップワイルドが,アウヤンテプイの追撃を凌いで4分の3馬身差で3着。
 優勝したセレスハントは昨年の北海道スプリントカップ以来の勝利で連覇となる重賞4勝目。あまり安定して力を発揮できるタイプではないようですが,条件に左右される馬だからだと思われます。おそらくこの条件は得意なのでしょう。ただ,相手関係は少し楽になっていて,それも今日の勝利の一因であったように思います。
 騎乗した福永祐一騎手は第15回以来2年ぶりの北海道スプリントカップ2勝目。管理している松永幹夫調教師は第16回に続く連覇で北海道スプリントカップ2勝目。

 もう一点だけ,次の点にも注意を付しておきます。
 たとえばある知性がふたつの何事かを認識して,かつそれらが対義語的関係にあるということを把握するならば,実際にはその知性は,単にそれらふたつの事柄を認識している,いい換えればその知性のうちにそれらのふたつを対象ideatumとするような観念があるというだけでは十分とはいえません。それらふたつの観念の観念があることによって,初めてこうしたことが可能になっているといえるからです。これに関してはこれ以上の説明は不要でしょう。
 第二部定理四三は,明らかにある知性の一部を構成している観念の観念というのもその知性のうちにあるということを示していますから,この条件自体は何も問題とはなりません。ただ,対義語的関係というものが,このレベルにおいて,いい換えれば形相的と客観的という点に注目した場合に,客観的な場合でのみ成立するのかどうかということは,ひとつの問題となり得ると思うのです。
 対義語的関係というもの自体が,僕自身が考えた概念ですから,これに関しては結論を先にいいますが,僕は別にそれが客観的である限りにおいて成立するとは,必ずしも考えません。ただ,対義語を構成するようなことばというものがどういうものであるのかということがまずあって,その後にこうした観念を,反対の概念とはいえないような観念に適用することによって,この対義語的関係という僕の概念は初めて成立します。このことから理解できるのは,まずこの概念というものは,単純な認識対象ideatumとして知性のうちに成立するのではなく,むしろ認識対象ideatumの観念として知性のうちに成立することになります。だから僕はこれを客観的な仕方で説明しました。ただしこのことは,事物が単に形相的にみられた場合には,対義語的関係を構成し得ないということを主張しようとしているわけではありません。
 第一部公理六は,真の観念とその観念の対象ideatumの一致を示しています。単にこの公理に依拠するような意味において,客観的に成立する対義語的関係は,形相的にも成立するといっておくことにします。
コメント
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