スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

竜王戦&糖尿病教室

2009-10-15 19:39:31 | 将棋
 永世竜王に永世名人が挑戦するという注目の第22期竜王戦七番勝負第一局。対戦成績は渡辺明竜王が10勝,森内俊之九段が9勝。
 振駒で森内九段の先手。角換り相腰掛銀でしたが先手が定跡から早々に変化,左の銀も繰り出していきました。封じ手近辺は,先手の方が手を多く指している勘定で,それが先手の主張,一方,飛車先を切っているのが後手の主張といったところでしょうか。その後,後手が飛車の動きで1歩得を果し,7五で歩を取った飛車が8五に戻ったのが第1図。
           
 ここから先手は▲7六銀と立ち,△8二飛に▲7七角と打ちました。手駒の角を手放すのですから,この一局の命運をかけた手といって過言ではないでしょう。対して後手は4筋を受けず,△7四歩と突き出しました。角を先に手放した先手は銀損の猛攻をかけ第2図。
           
 △4七歩の叩きに飛車を逃げたところ。普通は当たりになっている銀を逃げるところですが,△5五銀打と受けました。銀を逃げると▲4三歩成から馬を作る手があり,それより銀を取らせてしまった方がいいという判断。当然の▲3四歩に△4四銀上と歩を払い,▲4五銀△同銀▲同桂に△2七角(第3図)。
           
 一般的にこの手は,たとえば△4四銀打のように,苦しそうな局面を粘りにいくというのと対極にあるような勝ちにいく手。だからここでは後手は少なくとも局面が悪くはないと判断していたか,あるいは開き直っていたと推測されます。しかし3三で清算した後,▲3八飛(第4図)と回るのが先手の勝負手。飛車の打ち込みに弱そうな先手玉ですが,意外にも大変でした。
           
 ここからは最後は双方が1分将棋にもつれこんでの終盤戦。それでもわずかに後手が残しました。そこで読みきっていたことはあり得ないので完全な結果論ではありますが,第3図前後の強気な手順が後手の勝利に結びついたと思います。
 渡辺竜王が先勝。この両者はここのところ先手番が5連勝していましたので,後手での先勝は大きいといえそうです。第二局は28日と29日。

 検査のほかに病院でやらなければならないことがもうひとつありました。それが糖尿病教室への参加。僕の場合は1月7日から9日までの3日間,午前10時からと午後3時からの1日2回,合計6回でした。
 これは文字通りに糖尿病に関する講義を受けるというもの。場所はナースステーションとシャワールームをつなぐ長い通路の中間にある会議室のようなところ。講義の内容は医師による糖尿病の基礎講座,看護士による日々の生活における注意点,薬剤師による糖尿病の薬物療法に関する講義,,運動指導員による運動療法の講義,管理栄養士による食事療法の講義など様ざま。ここから理解してもらえますように,講師はそれぞれの時間によって違っていました。また,講義ですから教科書のようなものもありまして,それは事前に看護士から渡されていました。また,プリントが配られる講義もありましたし,すべての講義が終った後には簡単なテストもありました。
 こういった講座というようなものは,どの病院でも開かれているものではないのではないかと思います。しかしみなと赤十字病院ではこれがありましたので,僕自身の糖尿病に関する知識や情報といったものは格段に増すこととなりました。あるいはこの教室がなければ,僕はこのブログにおいても糖尿病に関してここまで詳しく説明することはできなかったかもしれません。
 いうまでもないことですが,自分が罹患している病気がどのような性質のものであるかを知るということは大切なことです。そういう意味でいえば,こうした教室が開かれていた病院に救急車で運ばれてきて入院することになったということは,僕にとっては幸運なことであったと思っています。
コメント
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