スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

川崎記念&愛

2009-04-07 19:22:22 | 競輪
 年度が改まって最初の記念競輪は川崎記念で,今日が決勝(動画)でした。
 並びは菅田ー伏見の北日本に神山,新田ー渡辺の静岡,村上ー紫原ー堤の西日本で,三和が単騎。大外でしたが村上選手がSを取って前受け。4番手に新田選手,三和選手を挟んで7番手から菅田選手で周回。残り2周のホームから菅田選手が上昇,スピードを緩めずにバックで村上選手を叩きましたが,ここで流したので外から新田選手がさらに叩いて打鐘。三和選手が追走しなかったので3番手になった菅田選手がホームから巻き返していくと新田選手も併せて先行争い。渡辺選手の牽制もあって新田選手が出させなかったのですが,村上選手もタイミングよく発進し,バックではこのライン3車で捲りきりました。そのまま後ろを寄せ付けなかった村上選手が優勝。堤選手にスイッチの形になった伏見選手が外を踏んで2着に届き,紫原選手が3着。
 優勝した京都の村上義弘選手は2005年の広島記念以来となる記念競輪優勝で,通算18勝目。一時期は現役最強と思えるくらいの活躍をしていた選手で,その後は不振に陥っていましたが,ここのところ復調気配を感じさせていました。その競走スタイルのゆえに多くのファンがいる選手ですので,かなり盛り上がったのではないかと思います。まだまだビッグでも活躍してほしい選手のひとりです。

 実はこの脳内メーカーの画像は,僕の精神のうちではもうひとつの別の事柄とも固く結びついています。
 僕は何か欲しいものがあるかという問いに対して,愛に関してはそんなものはいらないと答えるのが常でした。そしてそのたびに,なぜならそんなものは掃いて捨てるほどあるからだと豪語していました。もちろんそれは冗談として言っていたのですが,この画像からみる限り,僕の脳内に掃いて捨てるほどの愛があるというのは確かなようで,自分で言っていることがあながち嘘でもなかったのだと思いました。もちろん僕は今でも,以前より自信を持って,愛などは要らない,掃いて捨てるほどあるからと言っています。
 スピノザは第三部諸感情の定義六で愛を定義しています。この定義から理解できるように,スピノザはたとえそれがどんな対象であっても,その観念によって喜びを感じるならば,この対象を愛しているといいます。
 一般的には,僕が友人と当選金を山分けしようとする感情については,これを友情ということもあると思いますが,スピノザの哲学においては,このような意味における愛と友情との区別はできません。あるいはこの種の友情ははっきりと愛の一種であるということになると思いますし,僕自身もそのように考えています。
 そして僕はさらに,一般的な意味で愛情と友情とが区別されるのがなぜであるかということには,次のように考えています。この区別は単に,一般的に愛情といわれるような感情にまでは至らないような感情について,これを友情と名付けているだけでしょう。つまり,たとえばこのような意味において男同士の友情ということをいうならば,これは単に,男同士の愛情には至らないような感情のことであると僕は判断します。
コメント
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