スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

銀河戦&具体的認識

2008-10-18 19:01:30 | 将棋
 第16期銀河戦は,9月25日に決勝が放映されました。一月近く経ってしまいましたが,振り返ってみます。
 決勝に進出したのは佐藤康光棋王と三浦弘行八段。共に長くA級に在籍していますが,いわゆるカモと苦手の関係にあり,ここまでは佐藤棋王が15勝,三浦八段が2勝でした。
 後手になった三浦八段は阪田流向飛車を思わせる出だしから,▲3三角成を△同桂。結果的に4手目△3三角戦法のような変化になりました。後手が4筋の位を取る工夫をみせたのに対して棒銀にしたのが先手のうまい構想で,後手は△5一銀と引かされ作戦負けに。先手もすぐには攻めずに第1図まで組み合いました。
           
 ここでいよいよ▲1五歩。以下△同歩▲同銀△同香▲同香△1三歩。ここで▲1二歩が手筋の攻めですが▲1九香と打ち,△1二銀を強制しました。もう少し早く仕掛けることもできたのですが,佐藤棋王の基本方針は,一気にいくのではなく,細かくリードを広げていくということだったそうです。
 大きなポイントになったのは第2図。
           
 ここから△4六歩▲同歩に△4七角と打ち,馬を作りにいきましたが,▲5七金が力強い受けの好手。対して△2五角成▲3六角△同馬▲同歩なら,つまらないながらも決定的な差にはならなかったと思いますが実戦は△6九角成。これには▲3六角でなく,今度は▲5八金と引かれ,結果的にこの馬が取られることになってしまいました。
           
 第3図以下,後手も5四の金を進出させて最後の攻撃をかけましたが,先手が一貫して徐々にリードを広げる作戦に出たために差は少しずつ広がり,戦意を喪失した後手の投了となっています。
 三浦八段は考慮時間を1分残しての投了。本局は力をまったく発揮できない不出来な将棋。本人も不本意だったようで,髪を切ったそうです。佐藤棋王は5年ぶり2度目の銀河戦優勝となりました。

 竜王戦は振駒で渡辺明竜王が先手となり,羽生善治名人の作戦は一手損角換り3。現時点で22手まで進んでいるところ。先手の作戦が注目されます。

 明日は秋華賞。上位拮抗。順番はレジネッタ◎,エフティマイア○,トールポピー▲,オディール△,ムードインディゴ△で。

 この排尿の善悪から,逆に人間が排尿という運動をしないようにすること,すなわち排尿を我慢することは,それ自体を人間の身体と関連付けて考えるならば悪であるということが出てきます。実際,排尿という運動をしなければ人間の身体は破壊され,ついには死に至るでしょうから,人間の体内に,より多くの尿が溜まるにしたがって,人間はより小なる実在性,あるいは完全性に移行していくと考えることが可能です。しかしこのことはむしろ,僕たちが,排尿という運動を過剰に我慢しないように教えられるという経験に合致しているといえそうです。この教えは端的に,排尿を我慢することが悪であるということを教えているということができると思われるからです。
 次に,人間の精神はその人間の身体と合一しているわけですから,ある事柄が人間の身体にとって善であるならば,それは人間の精神にとっても善であり,逆にある運動ないしは静止が人間の身体にとって悪であるならば,それは人間の精神にとっても悪であることになります。したがって,一般に排尿という運動が,放尿であろうと失禁であろうと,身体と精神が合一したものとしての人間にとっては善であり,排尿を我慢することは人間にとって悪であるということができます。完全性の場合は,力という観点が,排尿という運動の場合は人間の身体一般の本性に帰せられるのに対し,我慢の方は個々の身体の本性の力に帰せられるという相違があったのですが,善悪の価値観の場合はこうした相違はなく,どちらも一般的な観点から,第一義的には排尿は善であり,我慢することは悪であるということになります。
コメント
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