「相互関税」で米株S&P５００指数で1日で時価総額290兆円消えたとブルームバーグ電子版、英BBCは「トランプ氏は「大きな手術をした。米国に7兆ドルのお金が入ってくる。

株価は上がる」と述べた」と伝えた。（学校で教えてくれない経済学）

「ＮY株S&Pの時価総額が3日1日で2兆ドル（290兆円）消えた。ドルが売られ一時1ドル=145.20円まで対円で値下がりした。投資家はトランプ関税でリセッション（景気後退）を懸念した。世界のサプライチエーンに依存するアップルは9.3%下落、時価総額を37兆円失った。値上げが難しいため企業利益が圧迫されるからだ。」と3日、ブルームバーグ電子版が伝えた。4日朝放送の英BBCは「トランプ米大統領は関税引上げでアメリカはうまくゆくと述べた。しかし、ロンドン、ＮＹ，アジア世界の株価は急落した。トランプ氏は「考を変える気はありません。しかし現状は程遠い厳しい状態です。」とワシントンからBBC記者は伝えた。トランプ氏は「大きな手術をした。アメリカに6~7兆ドルのお金が入ってくる。アメリカ経済は活気づく。株価は上昇する。」と関税引上げ発表後1日明けた3日の記者会見で語った。一部には関税協議に応じるとの観測もある。従来トランプ氏は一貫して否定していた。バンス副大統領は「忍耐だ。結果としてアメリカは成長する。」と語った。英国はどのように対処するのか。トランプ氏は「アメリカはいままで他国に略奪されてきた。」と語った。英国の相互関税は10%だがスターマー英首相は報復を示唆した。カーン、カナダ首相は「我々の国の労働者を守る」と語った。ホンデアライアンスＥＵ委員長は「不確実性が増した」と語った。アメリカは方向転換した。後戻りしないと見られる。」と伝えた。

3日、NY市場でダウは40,545ドル、1,679ドル、3.98%安、Ｓ＆Ｐ500は5,396と274ポイント、4.84%安、ナスダックは16,550と1,050ポイント、5.97%安で取引を終えた。個別銘柄ではゴールドマンが510.90ドルと9.26%安、1銘柄でダウを320ポイント押し下げた。恐怖指数VIXは30.02と39.56%低下。米10年債利回りは4.038%と0.47%低下。ＮＹ外為市場で1ドル＝146.14円、1.11%安、1ユーロ=161.47円、0.17%安、１英ポンド=191.36円、0.76%高。NY原油（WTI）はバレル66.74ドル、3.93%安、北海ブレントは同69.81ドル、4.06%安。トランプ関税に伴う世界的な原油消費減少とＯPECプラスの原油増産報道が相場を下げたと3日、ロイター電は伝えた。ＮY金はオンス3，136.70ドル、0.48%高。ビットコインは8万３，284ドル、0.95%高で取引された。

４日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランス２は「①トランプ米大統領はEUに「相互関税」を20％課すと発表した。3日欧州市場でグーグル、メタ、アップル株が急落した。EUは関税引上げ分で100億ユーロ（1兆6，000億円）を超える。EUは米国に1,510億ユーロ輸出している。自動車関税25%と二重の負担となるドイツの被害が一番大きい。イタリアは繊維など米国に670億ユーロ輸出している。フランスは米国に670億ユーロ輸出している。ホンデアライアンス委員長は「対抗措置としてメタ、アップルを規制すると述べた。ショルツ独首相は「欧州は米国に力を示さなければならない。」と語った。メロ―ニ伊首相は「時期を待つべきだ。貿易戦争は避けねばならない。」と語った。②ネタニヤフ首相はハンガリ―を3日訪問した。オルバン、ハンガリー首相はICC（国際裁判所）から脱会すると述べた」と伝えた。日本の首相からは米相互関税に関して国民に呼びかけはない。（了）