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動物が命を失う時は方向を見失った時に限る。リーダーよ、しっかりして欲しい

2011-01-05 10:33:42 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



米FOMCの議事録が4日公表され、「金融緩和が維持される」との文言を見つけて、投資家の間で安心感が広がり、NYダウは前日比20ドル高、11,691ドルで取引を終了した。一方、利益確定売りが出たNY原油はバレル2.17ドル安、89.38ドル、NY金はトロイオンス44ドル安、1,378ドルで取引を終了した。

テレビ東京「モーニングサテライト」に出演した第一生命の西濱徹氏は「米FOMCが米経済回復は不十分として量的緩和継続を確認した。」と指摘した。JPモルガンの佐々木融氏は為替見通しについて「強いドルと強い円がみられた。明日発表予定の民間調査機関のADP雇用統計を注目している。雇用面で悪いデータが出れば目先ドル・円は売られる。」と解説していた。

米国経済は、雇用と住宅の回復がはかばかしくない。大方の専門家の見方はいずれも回復には時間がかかるとしている。その一方で、4日発表された米自動車販売は回復を始めている。

オバマ大統領は、12年の大統領選挙を控えて、4日から再開した米議会をしゃにむに乗り切ろうとなんでもありで動くだろう。バ―ナンキFRB議長と一体になって金融緩和政策を継続する可能性が高い。

NHK/BS「おはよう世界」(ブルームバーグ)は「この日はエネルギー関連の株価が下げたが、長期的に見れば弱気でない。」と専門家の見通しを紹介していた。相場の世界は人間が仕事をしていると思うと混乱する。水鳥だと思えばいい。

お腹が一杯になれば水鳥は餌場を離れる。お腹が空けば再び戻って来る。4日原油、金に利益確定の売りが出たのもそのためだろう。世界的な金余りと言う大きなうねりの中で浮き沈みしながら相場が動いている。

「おはよう世界」が紹介したドイツZDFは「ドイツの失業率が11年振りの低い水準になった。労働市場の危機は過ぎ去った。」とニコニコ顔で話す専門家の姿を紹介していた。ドイツウエストファリア地区では「優秀なエンジニアがなかなか見つからない。深刻な後継者不足に見舞われている。そのためポーランドから労働者を入れた。彼らは柔軟で役に立つ。」とインタビューに答える経営者を写していた。

ギリシャ、アイルランドは財政危機、緊縮財政で四苦八苦している。その一方で「危機は去った」と受け止めるドイツ。極端な違いを見せる欧州の姿も一つの現実なのだろう。

欧州関連では今朝の「モーニングサテライト」に出演したみずほコーポレーションの兼松渉氏は「12月のユーロ圏の物価上昇率が2.2%上昇した。ECB(欧州中央銀行)が容認しているインフレ率2.0%を2年振りに上回った。ただ、食料などを除いたコアインフレ率は1%と低いが、今年後半に利上げがあるかもしれない」と話していた。

日本はどうか。相も変わらず国の方向がはっきりしない。しまりのないことおびただしい。企業でいう取締役の事を英語ではDirectorと呼ぶ。文字通り方向を決める大切な役回りを任されているからだ。

動物が命を失う時は方向を見失う時に限る。日本のリーダーよ、本当にしっかりして欲しい。(了)

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